うっかり事故をなくそう。後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置の「認定」を国土交通省が開始!!

■データシステムの「アクセル見守り隊」、「ペダルの見張り番Ⅱ」も認定9アイテムに選定

2019年12月17日、国土交通省は、後付けの急発進等抑制装置(ペダル踏み間違い急発進など抑制装置)について、一定の機能などを有すると認められるものとして3分類、9装置を認定し、使用上の注意点などとともに公表しました。同省では、「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」について、様々な製品の装着、販売が進んでいて、消費者が正しく理解した上で適切に選択し、使用していくためには、情報提供の充実が重要としています。

市販されている装置のうち製造者などから同省に申請のあった製品について、提出書面などに基づき技術的な調査、確認を実施し、一定の機能などを有すると認められるものを国が認定するとともに、使用上の注意点について広く情報提供を行う「先行個別認定」を実施することとし、2019年10月16日から11月5日まで募集を行っていました。

その結果、国土交通省は、以下の3分類、9装置を認定し、各装置の概要および使用上の注意点などとともに公表。後付けの急発進等抑制装置は、分類によって機能する範囲などが異なるだけでなく、製品ごとに、使用方法、作動条件、作動の解除条件などが異なります。適切に使用するためには、このような製品の特性を正しく理解することが重要としていて、購入する際には必ず販売、取付けを行う業者から十分な説明を受けた上で、使用上の注意点などに留意して使用してくださいとしています。

トヨタ
トヨタとダイハツが対応車種を増やしている「踏み間違い加速抑制システム」も国土交通省の認定を受けている

認定されたアイテムは、下記の通りです。

(1)障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進など抑制装置
・踏み間違い加速抑制システム (トヨタ自動車)
・ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」 (ダイハツ工業)

(2)ペダル踏み間違い急発進など抑制装置
・S-DRIVE 誤発進防止システム2(普通車専用タイプ、軽自動車専用タイプ)(サン自動車工業)
・JARWA_S-DRIVE(SD0102S、SD0104S)(日本自動車車体補修協会)
・ペダルの見張り番Ⅱ(データシステム)
・アクセル見守り隊(データシステム)

(3)ペダル踏み間違い防止装置
・ワンペダル(ナルセ機材)

今回の国土交通省の認定について、データシステムは、「この度、国土交通省による後付け急発進防止装置についての先行個別認定が行われ、アクセル見守り隊、ペダルの見張り番Ⅱが一定の機能などを有すると認められるものとして対象製品に認定されました」と発表。

なお、この認定は、製造者などが指定する取付け事業者が取付けや使用上の注意点の説明などを確実に行うことを前提としたものであり、製品単体の認定ではありません。そのため、指定の業者などで正しい取付けと説明を受ける必要があります。

データシステム
データシステムの「アクセル見守り隊 SAG297」

「アクセル見守り隊」、「ペダルの見張り番Ⅱ」は、アクセル信号を監視し、停車時〜徐行時(10km以下)において急激なアクセルの踏み込みを検知すると、異常と判断してアクセル信号をオフにして急発進を抑制する製品です。

データシステム
データシステムの「ペダルの見張り番Ⅱ」

なお、「アクセル見守り隊」は、電子スロットル車専用で、車検対応品。価格は税抜28,000円。車種専用の「ペダルの見張り番Ⅱ」はオートバックス専売品で、アクセルハーネス、ブレーキハーネスが必要。なお、2019年12月17日時点でのオートバックスでの価格は、税抜き40,000円(アクセル、ブレーキハーネス、取付工賃込み)となっています。

アクセル見守り隊
国のお墨付きを得られたことで、さらなる装着率アップを望みたいですね。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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