●新型LS 500hはモーター加速が強くなり、静粛性アップ
レクサスLSは同社最大の4ドアセダンです。現行モデルは新世代のGA-Lプラットフォームのもとに成り立ちます。旧モデルに比べて静的ねじり剛性は1.8倍にアップしています。また全高は15mmダウンし、前席のヒップポイントが30mm下がったこともニュースです。
この低さを見るにつけ、LSというクルマは現行モデルになって、よりスポーティーな面を押し出してきたと言えるかもしれません。
このレクサスLSにマイナーチェンジが施されました。FRモデルのショックアブソーバーには4WD車と同じ伸圧独立オリフィスを搭載することでフリクションを低減しつつ、減衰力を可変させる範囲を大きくアップさせています。
また全車、リヤサスペンションマウントをチューニングすることなどによって乗り心地を向上させてきました。
今回、ハイブリッドモデル・LS500hをチェックしました。全長は5235mmで全幅は1900mm。全高は1460mmあります。
かなり大きなサイズのセダンですが軽量化のための努力は怠っていません。実は表面に見えるボディパネルのうち、スチールを使っているのはリヤフェンダー周辺のみです。それ以外の部分は全てアルミパネルとなっています。
V63.5Lのエンジンは299psと36.3Kg・mのスペックを持ちます。モーターは180psと30.6Kg・mのスペックです。
組み合わされるのは電気式無段変速機です。擬似的に10段のギヤが切ってあり、ステアリングに装着されたパドルによっても変速が可能です。
今回のマイナーチェンジでは加速時のバッテリー・アシスト量を増加して、より機敏に走らせるような形になっています。実際、マイナーチェンジ前のモデルに比べて車体が軽くなったか、システム出力が増大したのか?と思わせるぐらい元気が良くなりました。が、あくまでもスペック上の最高出力等は変化していません。
さらにシステム全体への改善としてアクセル特性を変更し、駆動力と静粛性を高めたとのこと。
実際に運転してみると初期モデルではやや演出が強いかなとも思えた車内へのエンジン音&排気音がかなり抑えられ、静かな印象になっていました。
(写真・動画・文/ウナ丼)