2020年の冬はオールシーズンタイヤがデフォルトタイヤになる!? 横浜ゴムから「ブルーアース4S AW21」が本格発売開始

 ●雪道性能を重視したオールシーズンタイヤ・ブルーアース4S

東京をはじめとした日本の非降雪地で大注目されているタイヤがオールシーズンタイヤです。

オールシーズンタイヤは「北米タイプ」と「ヨーロッパタイプ」がありますが、そのなかでもヨーロッパタイプへの注目が集まっています。というのも、ヨーロッパタイプのオールシーズンタイヤは、雪道性能が高いからなのです。

ブルーアース4S スタイル
V型のトレッドデザインが特徴的なブルーアース4S

横浜ゴムは2018年のジュネーブモーターショーでヨーロッパタイプのオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S AW21」を発表。同地域で発売するとともに、日本でも限定的に販売していました。そして今回、ついに2020年1月から本格発売開始されることが発表されたのです。

ブルーアース4S パターン
センターにストレートグルーブを配置。主な排水用グルーブは斜めの部分が担う

「ブルーアース4S AW21」のトレッドパターンには、センター部から左右斜め方向に広がるV字ダイバージェントグルーブの方向性パターンを採用し、ウエット路面での排水性を確保。クロスグローブと呼ばれる交差するグルーブが雪上性能に効果を発揮します。

接地面積の確保する幅広トレッドや大型のショルダーブロックを採用。コンパウンドにはシリカを配合してウエット性能を向上したほか、末端変成ポリマーを配合し雪上性能とウエット性能をアップしています。

ブルーアース4S パターン説明
ドライ性能を確保する剛性と、スノーウエット性能を高めるパターンデザインを合わせ持つ
ブルーアース4S エッジ量
スタッドレスタイヤより溝面積を増やし排水性を確保。サマータイヤより圧倒的に多いエッジ量がウインター性能の要となる

サイドウォールにはシビアスノータイヤ条件に条件に適合した証である「スノーフレークマーク」が刻印され、冬用タイヤ規制時に使用できることを証明しています。なお、現在はチェーン規制時のルール運用が非常に厳しくなっていて、チェーン規制時はスタッドレスタイヤでもタイヤチェーンを着装する義務があります。このため、当然「ブルーアース4S AW21」でもタイヤチェーンの着装が義務となります。

ブルーアース4S  各タイヤイメージ
スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤ、サマータイヤ、それぞれのタイヤの各種路面に対する性能イメージ

筆者は昨シーズンに「ブルーアース4S AW21」を横浜ゴムのテストコースで試乗しています。試乗時は同社のスタッドレスタイヤであるアイスガードiG6との比較でした。本来、オールシーズンタイヤが不得意とする氷盤路も走行しましたが、かなりしっかりと走ることができました。

もちろん限界は高くありませんが、気を遣った走りをすればどんな路面でも走れます。発進時のアクセルワークを慎重に行い、車間距離を多めに取れば十分に走れてしまうでしょう。

ブルーアース4S ウインター試乗
圧雪路面での試乗ではスタッドレスタイヤと比べて遜色ない性能を発揮したブルーアース4S

ただ、勾配のついたツルツル路面などでは、グリップしきれないことも考えられます。横浜ゴムでも凍結路面での使用は推奨していないので、降雪地帯の方はスタッドレスタイヤを選ぶべきでしょう。つまり、東京など「もしかしたら明日降るかも? 急いでスタッドレス用意しないと」というような地域が「ブルーアース4S AW21」がマッチする地域と考えるといいと思います。

ブルーアース4S コンパウンド
パターンやエッジだけでなく、コンパウンド(トレッドゴム)の組成も性能に大きく影響する

「ブルーアース4S AW21」は2020年1月9日よりデリバリーを開始。サイズは175/65R14〜225/55R19まで19サイズが用意されます。175/65R14はスピードレンジT(190km/h)ですが15インチと16インチの扁平率60%はスピードレンジH(210km/h)、16インチの扁平率55%以上はスピードレンジV(240km/h)と高速性能も高いレベルを確保。とくに215/55R17はスピードレンジW(270km/h)ととくにハイスピードタイプとなっています。
ブルーアース4S イメージ

(文/写真・諸星陽一)

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