■全長4.2m、全幅1.8m以下のコンパクトサイズでも広い室内と荷室
2019年11月27日、フォルクスワーゲンはコンパクトSUVの「T-Cross(ティークロス)」を日本に導入すると発表しました。
同ブランド最小SUVで、キャッチコピーは、「TさいSUV」を掲げています。サイズは小さくてもすべてに余裕がある「T-Cross」の特徴を表しているそうで、導入記念特別仕様の「T-Cross TSI 1st(ファースト)」、より装備が充実した「T-Cross TSI 1st Plus(ファーストプラス)」の2モデルの受注を同日から開始。
価格は「T-Cross TSI 1st」が2,999,000円、「T-Cross TSI 1st Plus」が3,359,000円。なお、納車は来年1月以降が予定されています。
「MQB(Modularer Querbaukasten)」と呼ばれるモジュラープラットフォームで仕立てられた「T-Cross」は、全長4115×全幅1760×全高1580mmというボディサイズ。コンパクトサイズでありながら広々とした居住性に加えて、クラストップレベルの455Lの荷室容量が確保されていて、後席背もたれを前に倒すと最大1,281Lという広大なラゲッジが出現するなど高い実用性も有しています。
■フォルクスワーゲンのSUVでも個性的な外観を採用
エクステリアは、同ブランドのSUVらしさを継承しながらも、個性的な仕立てになっています。存在感のあるボンネット、ヘッドライトと一体化したワイドなラジエーターグリル、ボディサイドを水平に走るキャラクターラインが特徴。
力強いショルダー部がパワフルな外観を強調し、リヤエンドの横幅一杯に広がるブラックトリムフレームを備えたリフレクターバンドがワイド感を演出しています。
また、2,550mmのホイールベースにより、最大5人の乗員がリラックスできる広々とした室内を実現しています。キャビンは、高い着座位置により、前方視界が良く視認性が高いのが特徴だそう。さらに、様々な用途に合わせて、車内のレイアウトを簡単に変化させることも可能です。後席は、最大14cmの前後スライドをはじめ、背もたれは60:40分割可倒式を採用。
導入特別仕様の「T-Cross TSI 1st Plus」は、内・外装のカラーを個性的に彩る3色のデザインパッケージ「ブラック」「オレンジ」「グリーン」が標準設定されます。ドアミラーやアルミホイールに加えてインテリアが3色の中から選択できます。
ボディカラーは、新色の「マケナターコイズメタリック」や「ダークペトロール」をはじめ、全8色を用意。「デザインパッケージ」との組み合わせにより、全21バリエ―ションの中から、好みの1台を選択できます。
安全装備では、導入記念特別仕様車「T-Cross TSI 1st」「T-Cross TSI 1st Plus」に、先行車を完全停止状態まで自動追従して走行するアダプティブクルーズコントロール「ACC(全車速追従機能付)」、プリクラッシュブレーキシステム 「Front Assist(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付)」、駐車支援システム「Park Assist」、車両後方の死角を監視し、ドライバーに警告を発する「ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)」などが特別装備されています。
ほかにも、ナビゲーション機能やオーディオシステムに加え、コネクテッドカーとしての機能を持つVolkswagen純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」、スマートエントリー&スタートシステム「Keyless Access」、ケーブルに接続せずにスマートフォンを充電できる「スマートフォンワイヤレスチャージング」などを特別装備。
搭載されるエンジンは、1.0Lの直列3気筒TSIで、最高出力85kW(116PS)、最大トルク200Nmを発揮し、7速DSGとの組み合わせ。なお、WLTCモード燃費は、16.9km/Lです。
(塚田勝弘)