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■EV走行距離は、セダンには必要十分な50km!
EQパワーシリーズのプラグインハイブリッド(PHV)モデル。続々とモデルラインアップを広げている最中ですが、東京モーターショー2019のプレスカンファレンスで発表されたばかりのEクラス・ディーゼルモデルの試乗レポートを、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが動画プラスでお送りいたします。
●コイツはフルEV!? ディーゼルエンジンを忘れるほどに静か!
私は今、ドイツにいます。これよりEクラスのプラグインハイブリッドディーゼルエンジン試乗を開始します。
GLEが初めてプラグインでEVの走行距離100km!を達成しましたが、コチラはEクラスセダンなのでそこまで長くはないですけど、それでもEVでの走行距離50km! 今は街中を走っていますから、エンジンは全然かかっていません。
最近のメルセデス・ベンツのディーゼル、特に直6のディーゼルはEVみたいに静かです。低い回転から最大トルクが出てきて、しかも音や振動もないので、まるでEVかな?って勘違いしちゃいそうです。
そんなメルセデスのディーゼルエンジンですけど、今回のEクラスに搭載されているのは4気筒のディーゼルです。モーターとディーゼルのトルクを足すと、合計でなんと700Nmですよ! これはもうAMGの63に匹敵します。むしろ、それ以上のトルクを出していますよね。
低速で走ると本当にトルキーで走らせやすいし、それに静かですよね。まだエンジンかかっていないですね。
●レベル3自動運転は次期Sクラスから登場か?
今、速度は50km/hです。知らない土地に来ると制限速度は何km/hか?と、周りをよく見なくてはいけないんですけど、地図もしくはカメラが感知し規制速度がメーターに映されるので、すごく安全運転がしやすいですね。
もちろん、高度なレベル2のドライバーアシストシステムが付いていますので、まさに電動化と電脳化の最先端を行くクルマです。やがて電脳化のほうは、次のSクラスあたりからメルセデスにすれば初めてレベル3という、半自動というか限定的な自動運転車が登場してくると思います。
今は2019年、まだレベル3の手前のレベル2の段階ですが、しかし、すでに様々なセンサーが搭載されていて、ドライバーの安全運転の支援をしてくれますね。
電気のゼロエミッション、今テールパイプからは一切のエミッションを出していません。『ゼロエミッションで安全運転もできて事故もない』というのが、ず〜っと以前からのメルセデス・ベンツの願い…なのだと思いますね。
今はニュルブルクリンクを全開で走るより、街中を安全運転するほうが難しいな。街中はいろいろなことに気を使わなければいけないですからね。まぁニュルを速く走るのがプロドライバーだと思われていますが、あんなところを速く走るのは慣れでできるんです。
でも、街中をしっかり状況判断して安全運転をするほうが、ずっと難しいです。で、人間が難しいんだったらある程度システムにお手伝いしてもらおうというのが、メルセデスの考え方ですね。
ン〜、この静かさ。マイバッハとかロールスロイス級の高級感が漂っていますね、このEクラスに。
(試乗&レポート:清水 和夫/アシスト:永光 やすの/動画:StartYourEnginesX)
【SPECIFICATIONS】
車名:メルセデスベンツ E300 de
エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
エンジン排気量:1950cc
最高出力:143kW(194ps)/3800rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1600〜2800rpm
モーター最高出力:90kW
モーター最大トルク:440Nm(44.9kgm)
システム最高出力:225kW(306ps)
システム最大トルク:700Nm(71.4Nm)
0→100km/h加速:5.9秒
最高速(モーターのみ):130 km/h
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