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特別交流戦のサポートレースとして開催された「auto sport web Sprint Cup」。こちらは50分という、通常のスーパーGTやスーパー耐久よりも短いスプリントレースで争われます。
未明まで降り続いた雨でウェットコンディションとなる中、朝7時55分から10分のインターバルを挟み10分ずつで行われたAB両ドライバーによる予選。
この合算タイムでポールポジションを獲得したのは、今シーズンスーパーGT参戦100戦目を達成し、そのメモリアルレースで見事GT300クラス優勝を果たした吉本大樹選手の操る#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3。これに、このスプリントカップが最後のレースとなる#25 HOPPY 86 MC、#52 埼玉トヨペットGB マークX MCとGT300勢が続きます。
決勝レースを前に、雨はほぼ上がっていましたが路面はまだウェット。各車がレインタイヤを装着し11時50分にフォーメーションラップからローリングスタートでレース1がスタートすると予選4番手からスタートした#48 植毛GO&FUN GT-Rが一気に9番手まで順位を落とします。その翌周には同じNILZZ Racingの僚友#9 MP Racing GT-Rにもかわされ10番手まで交代しますが、48号車は路面が乾くと予想しスリックタイヤでスタートしていました。
次第に路面が乾いていく中、48号車は1周に1台以上のペースでオーバーテイクしていき、9周目にはついにトップに躍り出ます。
今回のスプリントカップでは決勝レース中20分から30分の10分間でのピットインと、ピットインからピットアウトまでの時間が70秒以上という特別ルールのもと行われ、上位陣は13周目にルーティンピットを消化します。トップを快走する48号車は14周目には全車を周回遅れにするほどのギャップをスリックタイヤで稼ぎ、16周終了時点では48、60、#30 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT、52という順位となります。
しかし60号車はピットイン後に驚異的な追い上げで48号車を猛追し、ついにファイナルラップで48号車をオーバーテイク。見事ポール・トゥ・ウィンでスプリントカップレース1を制しました。
また3位争いも最終ラップで52号車が30号車をパスし表彰台を獲得、タイヤ3メーカーが表彰台を分け合う結果となりました。
表彰式では、翌日のレース2のグリッドを決めるくじ引きが行われ、レース1の決勝結果から上位6位までのリバースグリッドとなることが決まりました。
24日に開催されるレース2は11時35分スタートの予定です。リバースグリッドがどんなレース展開を引き出すのか、とても楽しみです。
(H@ty)