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西3ホールのナンバー御殿に潜入
なぜ20-20ではなく20-46なのか?
第46回 東京モーターショー2019、ご当地ナンバーのサンプルのすべてが、20-46という一連指定番号(大きな4つの数字)となっているワケを、展示されている一般社団法人 全国自動車標板協議会のブースで伺いました。
ざっくりいって、その理由とは、国土交通省令・道路運送車両法施行規則でも、この番号が使われているから。
というのも、サンプルはナンバーになったときの可読性のチェックなどのために使われるため、数字フォントの特徴がもれなく入っている数字の組み合わせが選ばれるからなのだそうです。
1の縦棒は4の中に、5の横棒は2や4にカーブの部分は6に……といった具合だそう。
そこで、まんべんなくチェックできる組み合わせとして選ばれたのが、この2、0、4、6という数字だったのです。
昔から使われていたというけれど
いつからだったのか? という新しい疑問が
「かなり昔から使われているんですよ」というブースのスタッフのかたのコメントに、展示物を眺めてみたらありました!
昭和36年(1961年)のナンバーサンプル。
品5 す 20-46
このとき、 道路運送車両法施行規則が改正され、運輸省令第61号として、東京都のナンバーは「品」「足」「練」「多」という地域名を使うことになったのです。
ちなみにこういった体裁になるのは東京のみ。他地域は府県名(省令記載まま)の頭文字となっていました。
群馬なら「群」ということですね。
「大阪」と「大分」はどうだったのか?
しかし府県名となると、浮かぶのが「大阪」「大分」や、「長野」「長崎」など頭文字が重複する府県の処理。
実はさかのぼること10年前、昭和26年8月16日に道路運送車両法施行規則が運輸省令第74号として頒布された時点で、以下の8県については、県名の2文字をナンバーに記載することになっていたのでした。
宮城、愛媛、大分、山形、山梨、福島、福井、長崎
宮崎、愛知、大阪、山口、福岡、長野……は頭文字だったということになりますね。
そんな古くから使われている20-46、語呂合わせではないのでなんだろうと思っていたかたも、ちょっと見方が変わりそうですね。
なお、制定当初は東京都の場合、「東」と書いたわけではなく、無印だったそうです。
ナンバーの数字も、その頃は違っていたようですね。
当然のことながら、最新のご当地ナンバーも20-46
令和2年(2020年)に追加される17種類も含め、全58種類のご当時ナンバーの番号もすべて20-46。
その理由と歴史を知れば納得です。
富士山ナンバーくらいは37-76でもよかったのでは?と言いたくなりますが、そうなると他のナンバーもいわれのある数字の組み合わせがありそうです。
チェックするのは背景の図柄と数字が重なった時の可読性。
やはり、どれも20-46になるのですね。
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