そして変則スケジュールで開催されている今回のTCRジャパンシリーズは、土曜日の午後にサンデーシリーズの決勝が行われました。
ここでは前戦までポイントリーダーで、ジェントルマンクラスではすでにサンデーシリーズチャンピオンを決めている前嶋選手に、前日行われた予選で3番手を獲得しポイントで1位タイに並んだ金丸選手、そしてそれをわずか4ポイント差で追う松本選手の三つ巴のシリーズチャンピオン争いに注目が集まります。
時折夕日がサーキットを赤く染める中、16時20分にレースはスタート。ポールポジションからスタートした松本選手が、絶妙なスタートダッシュを決めた金丸選手とホーソン選手にいきなり1コーナーでオーバーテイクされてしまいます。するとオープニングラップのスプーンでクラッシュが発生、路面に漏れた液体処理のためSCが導入されます。
残り時間10分となったところでSCが解除されると、金丸選手とホーソン選手、松本選手と前嶋選手がサイド・バイ・サイドで1コーナーに進入。シリーズチャンピオンを掛けた白熱したバトルは前嶋選手が松本選手をオーバーテイク、更に前を走る2台を追いかけます。
ところがこのSC解除のタイミングで後方車両が130Rでコースアウト、このレース2回目のSCが導入されてしまいます。
レースも残り3分でリスタートすると、最終コーナーをうまく立ち上がってきた前嶋選手が1コーナーでホーソン選手をオーバーテイク!そのまま金丸選手をもオーバーテイクする勢いでテール・トゥ・ノーズとなりますが、その直後のS字進入で2台のシリーズチャンピオン候補が接触、金丸選手はハーフスピンしそのままタイヤバリアに車体を激しくヒット。右ミラーを失った状態でコースに復帰しますが、必死の追い上げも虚しく最後は10番手でチェッカーを受けます。
前嶋選手はそのままトップを走行、2番手のホーソン選手以下を引き離してトップチェッカーを受けますが、金丸選手との接触がペナルティと判断され、レース結果に40秒加算となり最終的には11位となってしまいました。
こうして大荒れとなったレースは、2番手でチェッカーを受けたホーソン選手が優勝、そして3番手でチェッカーを受けた松本選手が三つ巴のチャンピオン争いを制し、逆転でサンデーシリーズチャンピオンという結果になりました。
(H@ty)
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