ミドルクラスの3輪スクーター、ヤマハ・トリシティ300は専用設計のLMWを採用【東京モーターショー2019】

■街乗りからツーリングまでスマートに使える大人のコミューター

 ヤマハが誇る、コーナリング時にリーンするフロント二輪の独自機構「LMW」。様々な路面状況において乗り手のテクニックをアシストし、快適な走りを可能としていますが、そのLMWシリーズの最新かつ初のミドルクラスモデルが「トリシティ300」です。

トリシティ300のフロントビュー
トリシティのイメージを継承しつつ、存在感の高いボディと高い質感でワンランク上のモデルを主張する。

 現在、国内で発売されているトリシティ125と155の上位モデルとなり、ナイケンや現行のトリシティから得られたノウハウを基に設計された専用設計のLMW機構を採用しています。

LMW
現行のナイケンとトリシティの機構を組み合わせた、専用設計となるLMW機構を搭載。

 さらに高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3つにフォーカスし、燃費と環境性能の両立を高次元で具現化したBLUE COREエンジンを組み合わせて、高い安定感としなやかな走りが魅力のモデルとなっています。

マフラー
サイドビューに一段と映える、存在感の高いマフラー、サウンドにも期待したいところ。

 そのコンセプトは「街中からそのままハイウェイで郊外に出ても快適に走りを楽しめるコミューター」、存在感のあるボディにパワフルな走り、それに対応可能な機能性に優れる足まわりが自慢です。

 フロントフェイスはスポーティかつシャープな顔つきで、ボディはトリシティ・シリーズの独創的かつ流れるようなフォルムを継承、一クラス上の存在感を示すとともにメタルパーツを各所に使用することでラグジュアリー感もプラスしています。

フロントフェイス
スポーティながらも落ち着いた表情を見せるフロントフェイス。国産車とは一味違った雰囲気を醸し出している。

足元のフットブレーキ、シート下のゆとりあるラゲッジスペース、マルチファンクションデジタルメーター、そしてスマートキーといった装備も標準となっています。

メーター
しっかりと走行風を避けてくれるスクリーン、メーターは視認性に優れるデジタルメーターとなっている。
スマートキー
安全性の高いスマートキーシステムを採用。シガーソケットも備えている。

 トリシティ300は、街乗りからツーリングまで快適に使え、落ち着いた雰囲気も持ち合わせた、まさに大人のスマートコミューターといえる一台となっています。

トリシティ300のリヤビュー
ボリュームのあるフロントと比べ、比較的シンプル&スマートなリヤビューとなっている。

ヤマハ・トリシティ300
【主要諸元】

・エンジン:水冷4ストロークSOHC単気筒4バルブ
・排気量:292cc
・車両重量:239kg
・燃料タンク容量:13L

(文・写真:安室淳一)