新型ルーテシアが目指したのは往年の名車「ルノー・サンク」のような愛され力【東京モーターショー2019】

●新型ルノー・ルーテシアは2020年前半に日本上陸

東京モーターショー2019
ジャパンプレミアされた新型ルノー・ルーテシア

海外勢としては、メルセデスとともに2社だけの出展となったルノーですが、西展示棟1階の日産ブースと並ぶ位置にあります。

ハードウェア以外のニュースが目立つ昨今ではありますが、じつはルノーは創業120年という大事な節目。その絶妙なタイミングでモデルチェンジを行うのがルーテシアです。

本国ではすでにお披露目されていますが、先代モデル末期でも欧州Bセグメントベストセラーの座を譲らなかったという売れに売れているモデルです。またルノーのラインナップのなかでも2番目に売れているモデルであり、ルノーの命運を握っているといっても過言ではありません。

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スタイリングは正常進化。
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ライトはフルLED化。
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インフォテイメントのほか、運転支援機構ももちろん装備。

そんな背景ですから次期モデルにかかるプレッシャーは想像に難くありませんが「機能・装備・質感あらゆる性能を上回ることができた」という自信作が新型ルーテシアです。

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デザインの責任者、アンソニー・ローさんが来日。

デザイン責任者のアンソニー・ローさんは、五感を刺激するドライビングエクスペリエンスに満ちているとアピールします。

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GTあらため「R.S. LINE」

それはグレードの再編にも現れています。これまでの走りをうたうグレードだった「GT Line」に代わり、ルノー車のスポーティラインの呼称「R.S. Line」が新たに設定されます。

パワートレーンは新世代1.3TCe GPF型直4ターボに7速EDC(エフィシェント デュアル クラッチ)の組み合わせです。ベーシックな130psに、将来はハイチューン版も加わるはずです。もちろんイージーライドのADASも備わります。

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フロントシート。
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リヤシート。
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実用性は先代以上。
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ラゲッジスペース。
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205/45R17。

エクステリアのイメージは先代からの延長線上にありますが、全長をわずか(12mm)に短縮しながら室内寸法を拡大するなどパッケージングを緻密に再構築しています。

目指したのは往年の名車ルノー・サンクのようなエポックメイキングさだそうです。また、5代目ということもあり「サンク(仏語で5)の愛称で呼んでもらえるとうれしい」とはルノー・ジャポンの大極司代表。2020年の前半の日本投入がアナウンスされました。

●ニュルのFF最速を争うルノー・メガーヌ「ルノー・スポール トロフィー」

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R.S.のイメージカラー、ジョン・シリウスM
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後輪操舵は最大2.7度。
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アルカンターラのレカロが標準。
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トロフィー専用19インチホイール。

3台が並ぶルノーブースのうちの1台が、メガーヌのタイムアタックエディションである「ルノー・スポール トロフィー」(R.S.トロフィー)です。ルノーF1のパイロット、ニコ・ヒュルケンベルグを招いての発表が記憶に新しいですが、モーターショー会場でより多くのギャラリーへとお披露目です。

かつてのランエボ vs インプ対決の如くのニュルの量産FFを賭けたシビック・タイプRとの仁義なき戦いですが、この4月にR.S.トロフィーRが叩き出した7分40秒100が現時点で最速となっています。

F1由来のセラミックボールベアリングターボ付きでいよいよ300psまでスープアップされたエンジンと、ハイレートに耐えるシャシーカップ、高性能ダンパーや後輪操舵などもろもろ含めて6速MT車で489万円・6速EDC車で499万円という価格は、ニュル最速車に乗れるよろこびと、語つ尽くせぬ蘊蓄を考えればむしろ安いといっていいでしょう。

●さらに魅力を増した新型ルノー・トゥインゴ

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スマホリンクのディスプレイも新採用。
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モノグレードで198.6万円。

「パリで生まれ、パリで磨かれた」洒落者コンパクトのトゥインゴも、最新のマイナーチェンジ版が展示されていました。前後バンパー変更で全長は25mm大きくなりましたがマイクロカー並の最小回転半径4.3mは不変。街の遊撃手のキャラクターは健在です。

価格も195万円とアフォーダブル。スマホリンクも新たに備え、車線逸脱警報や空気圧低下時の警報機能も新たに標準装備となりました。

(畑澤清志)