■美しく、街に溶け込む次世代のパーソナルモビリティ
ヤマハでは、モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回をする3輪以上の車両を「LMW」と名付けて積極的な展開を図っています。その最新鋭のマシンとなるのが、コンセプトモデル「MW-VISION」です。
MW-VISIONは、人とモビリティの新しい関わり方を提案する次世代のパーソナルモビリティとして開発されたモデル。オープンエアではなく、セミクローズタイプのコクーン(繭型)ボディに、リーン制御技術とリバース機能を搭載し、クルマとは異なる利便性とともに、モーターサイクルならではの楽しみを感じられる車両となっています。
ブレスレットがキーとなり、マシンを始動させます。ゆったりとした姿勢でシートに座りますが、ハンドルバーによる操縦はモーターサイクルらしいライディングフィールです。
ヘッドライト下のスペースをクリアのカバーは開放感を高めるだけでなく、地面やサスペンションの動きをライダーに見せることで、操縦する楽しさを演出します。
また地上高を低く設定しているので、低速においても「スポーティな走り」が楽しめます。
さらに小回りも利き、リバース機能も搭載しているので街中での使用も問題なし。クルマに比べて道路の占有面積も小さく、車体も軽い、さらにCO2の排出も抑えることが可能。こうした様々な交通問題を解決できるモデルともなっています。
また、外観に関しても街に馴染んでもらいたいという想いから、ホイールやボディの一部に自然の材料(貝殻)を用いた日本伝統技術である「螺鈿」を取り入れることで、近未来的なモビリティながらも美しい「和」も感じさせる車両となっています。
最新のロボティクス技術とモビリティ技術の融合が可能にした「人の感性に寄り添う次世代モビリティ」。ぜひ、会場で実物とその動きを見てください。
(安室淳一)