●ブーストアップで40馬力増! さらにカーボンルーフ採用などでダイエットも徹底
アルピーヌ山脈のグラフィックが描かれたブースをバックに発表されたのは、アルピーヌA110の新たなるグレード「A110S」でした。
現行で展開されている「PURE」(ピュア)、「LINEAGE」(リネージ)に加わるホットモデル、との位置づけです。これまで投入されたノワールなどトリムを変えた限定車とは、気合の入り方が違うようです。
エンジンをミッドにレイアウトする2シータースポーツといえば想定ライバルは718ケイマンですが、その上位モデルと同じ「S」を冠することからも並々ならぬ対抗心が感じられます。
本国アルピーヌから来日した重役レジス・フリコデさんは、世界でTOP3に入るという日本市場に敬意を払いつつ、ブーストアップされ40ps向上しながらカーボンパーツを多用し車重を1114kgに抑えたハンドリングファーストぶりをアピールしました。
これだけ手が入って「ピュア」(804万6000円〜826万円)、「リネージ」(844万4000円〜856万6000円)よりもわずかに高い899万円(予価)というのはバーゲンプライスでしょう。
すでに400台以上のA110が売れている日本。既納オーナーにとっても気になる存在が現れたのは間違いありません。
(畑澤清志)