■縦ルーバーのAMG専用グリルをコンパクトカーで初採用
10月23日、東京モーターショーにおいてメルセデス・ベンツ日本は最高出力421psという世界で最もパワフルな2L直列4気筒ターボエンジンを搭載したメルセデスAMG A45 S 4マチック+を発表し、11月以降にデリバリーを開始します。
メルセデスAMG A45 S 4マチック+はメルセデス・ベンツブランドのエントリーモデルである5ドアハッチバックのAクラスをベースに、AMG社のブランドスローガン「ドライビングパフォーマンス」を体現した究極のホットハッチに仕上がっています。
メルセデスAMG A45 S 4マチック+に搭載されているエンジンは「M139」と呼ばれる完全新設計の2L直列4気筒ターボエンジンです。量産型の2L直4ターボエンジンとしては世界トップの421psという最高出力を誇ります。5000〜5250回転で500Nmの最大トルクを発生。そのトルクカーブはまるで自然吸気エンジンのような特性を実現しています。
この究極の2Lターボエンジンは、特許技術であるNANOSLIDEのコーティングを施すなどF1のテクノロジーが採用されています。駆動方式はパフォーマンス志向のトルク可変四輪駆動システム「AMG 4マチック+」を採用。トルクの配分は状況に応じて、前後100:0から最大前後50:50まで変化します。
ハイパワーエンジンを搭載したメルセデスAMG A45 S 4マチック+のシャシーはフロントセクションのねじれ剛性を強化するため、アルミニウムのプレートをエンジンルーム下部に配置。さらにストラットタワーバーなどで追加の補強をしています。そしてアンダーボディの前部と後部には斜めのストラットが増設され、剛性を格段に高めています。
サスペンションはすべてのコンポーネントに対して徹底的な見直しを行い、許容される最大横加速度を高めるとともに、限界域における車両コントロールを容易にしています。また、ボディ剛性の向上とのシナジー効果で、サスペンションシステム全体のレスポンスが正確になるとともに、コーナリング時やブレーキング時、荷重変化時のボディのねじれが低減されています。
オプション装備となる「AMG ライドコントロールサスペンション」はサスペンションを制御する3つのモードを選択でき、快適志向からスポーツ性を強調したものまで、走行シーンにあわせて選ぶことが可能です。
冷却性能に優れた大容量のブレーキシステムや走行シーンによって6つのモードが選べる「AMG DYNAMIC SELECT」を採用。またコンパクトモデルで初めて縦にルーバーの入ったAMG専用のラジエターグリルを採用しています。
メルセデスAMG A45 S 4マチック+の車両本体価格は790万円。また、サンイエローやdesignoマウンテングレーマグノといった特別色のボディカラーや専用のAMGパフォーマンスシートなどを装備した限定車のメルセデスAMG A45 S 4マチック+エディション1は919万円となっています。
(萩原文博)