■吉利汽車(ジーリー)と共に内燃機関とハイブリッドパワートレインの開発部門を統合・独立
ボルボ・カーズは、その親会社といえる吉利汽車(ジーリー)とともに、次世代のエンジンやハイブリッドパワートレインを開発するべく、既存のエンジン事業を独立させ、統合すると発表しました。ボルボ・カーズ(3000名)とジーリー(5000名)を合わせた一大エンジンサプライヤーの誕生というわけです。
一気に電動化に向かっているボルボ・カーズではこれからの10年で、そのグローバル販売の半分をピュアEVとして、残り半分はハイブリッドにするという戦略をとっています。それだけ電動化への開発リソースを割く必要があります。ジーリーと内燃機関(エンジン)事業を統合することで、そうした開発にかけるリソースを確保することができるのは大きなメリットといえます。
さらに、この独立した組織によって生み出されるエンジン&ハイブリッドパワートレインは、ボルボ・カーズとジーリーのみならず、プロトン、ロータス、LEVIC(ロンドンタクシーで知られる企業)、そしてLYNK&COといったジーリー傘下の各ブランドにも供給されるということです。
(山本晋也)