トヨタ・ハリアーの中古相場をチェック。人気を証明する3つの「証拠」とは?

現在、現行型ハリアーの中古車は約2000台流通しています。一般的にはフルモデルチェンジを行なったばかりの初期の年式が最も多く、そこから減少しマイナーチェンジで1度盛り上がってその後減少傾向となります。

しかし、ハリアーは2014年式が約660台と最も多いものの、2015年〜2017年は約340〜約390台と台数は安定しています。2018年式は少ないですが、2019年式は再び増加しており、年式による流通台数の差が少ないことはハリアーが人気車である第一の証拠と言えます。

続いては平均価格の推移です。現行型ハリアーの3カ月前の平均価格は約270万円で、現在も約270万円とほぼ横這いとなっています。その間の中古車の平均走行距離は約3000kmも延びているにも関わらず、相場は横這いとなっています。さらに長いスパンでこの1年の平均価格の推移を見てみると、1年前は約294万円だったので、約24万円の値落ちを記録しています。

モデルライフが6年目と長くなっているにも関わらず月平均2万円の値落ち幅に留まっていることこそ、ハリアーが人気車種である第二の証拠と言えるでしょう。

ハリアー内装08
5人乗車でも、タップリとしたラゲージ容量を確保。
ハリアー外装09
18インチという大径ホイールを装着。

さらに買い取り価格を調べてみると、流通台数の多い2014年式のハリアー2.0プレミアムは新車時価格290.4万円に対して、約192万円という買い取り価格となっています。2回目の車検サイクルを迎える5年落ちでも残価率は約66.2%という驚異的な高さです。これこそハリアーが人気車である第三の証拠です。

ハリアー外装10
トヨタセーフティセンスは2017年6月以降は全車標準装備。
ハリアー外装11
一部グレードにはシーケンシャルターンランプを装備。

現在はRAV4やC-HRに販売台数で差を付けられていますが、SUVの中でも強いブランド力をもつハリアーは人気そして実力を兼ね備えたトヨタSUVラインナップの核となるモデルなのです。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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