RAYS WORLD TOUR inシンガポール、世界初公開モデルに現地メディアも大興奮!

国内のみならず、世界中のファンから支持されているホイールブランド「レイズ」。特にアジア市場では高い関心が寄せられており、2017年から現地メディアやディストリビューターを招待し新製品をお披露目する「レイズ・ワールド・ツアー」を開催してきました。3回目となる今回は、アジアの中枢都市、シンガポール。clicccar的最大のトピックは、ベルサスから発表された鍛造ホイールです。

レイズ・ワールド・ツアー
シンガポールで行われたレイズ・ワールド・ツアー。

■信頼性は折鶴だけに折り紙つき。新生ベルサスから、鍛造ホイールがデビュー!!

●三次曲線? 日本の美も感じる新VMFシリーズ!

今年のFIA世界耐久選手権(WEC)でトヨタGAZOOレーシングとタッグを組み、2年連続総合優勝を果たすなど、レーシングホイールサプライヤーとしてワールドワイドな活躍を見せるレイズ。企業理念である『コンセプトイズレーシング』にはモータースポーツカルチャーを創造したいという思いがあると、レイズ・三根茂留代表取締役社長は語ります。

レイズVMF装着車
レイズVMF装着車

「当社は創業以来、レーシングホイールサプライヤーとして長年活動をしてまいりました。2 年連続総合優勝を果たしたWECでは、厳しい要求に対応するため膨大なコストと時間をかけホイールを開発していますが、優勝できたことに非常に満足しています。

今、ホイールのレギュレーションが特に厳しいF1やWECでは、鍛造マグネシウムホイールが許されています。このレースにおいて使用されている多くのホイールが、レイズ、BBS、OZ。レイズ、BBSはもちろん日本製ですが、OZに関しても日本製の鍛造素材を使って参戦しているということがわかっていますので、つまりマグネシウム鍛造工法のホイールは、すべて『メイド・イン・ジャパン』となります。

VMF全体
コンセプトは折鶴。

世界で戦えるための商品開発とノウハウ、その歴史に裏付けされた信頼性がレイズの理念。そんな信頼性の証として、レイズ商品にはレイズブランドであることがわかるロゴとメイドインジャパンの文字を刻印しています」。

そんなレイズの2020年モデルがお披露目された今回のワールドツアーにおいて、一番の注目作がベルサスからデビューした鍛造ホイール「VMF C-01」。ベルサスといえば、デザイン性を追求した鋳造ホイールで、先に発表されたリボルブやサルヴァトーレにおいてもマシニング技術を多用したドレスアップ性に優れたデザイン。

そもそも鍛造ホイールといえばスポーツホイールの代名詞であり、レイズであればボルクレーシングがその代表。そんな枠を解き放ち、鍛造でもファッション性を求めて開発されたのがVMF、ベルサス・モード・フォージドです。

テーマは「折り鶴」のような繊細かつ複雑な技術を用いて作るデザインホイール。「Origami」「Orizuru」は、世界でも通じる美しい日本の文化。その理念を注ぎ込まれたVMFは、今までの鍛造ホイールとは一線を画すルックスで、滑らかな曲線やコンケイブデザインを大胆に採用することで造形の美しさを追求しました。ホイールリムにはメイドインジャパンの刻印に加え、コンセプトである折り鶴も刻印されるなど、美しさ、そして信頼性も折り紙つき、というわけ。ベルサスからの新作というよりも、VMFという新たなベルサスの誕生です。

RAYS WORLD TOUR inシンガポール
RAYS WORLD TOUR inシンガポール

【VMF C-01】

VMF01
折鶴がデザインされたVMF。

VMFは「VERSUS MODE FORGED」の略称。従来の鍛造ホイールは、軽量、高剛性、走行性能に特化したスポーツホイールですが、デザイン性を重視しています。また昨今、自動車メーカーのホイール開発においてよく聞かれるNVH(Noise Vibration Harshness)にもこだわり、解析テストによる実験結果では、純正と変わらない静粛性を達成しています。つまり走行時における、タイヤやホイールの風切り音から発生する雑音や騒音、足まわりから伝わってくる振動などが抑えられているということです。

・カラーは3種類

DX
DX
MK
MK
RX
RX

MK、DX、RXの3つに分かれるカラーバリエーションですが、エクスクルーシブラインと位置付けられるRXカラーは、表面をバフがけした艶感ある仕上げ。完全受注生産となります。またスポーク側面をマシニング加工で削り落とし、鍛造素材特有の美しさもアピール。

SPORT LINE  Matte Gunblack/Rim Egge DC(MK)
HI-LINE  Diamond Cut/Side Dark Gunmetal(DX)
EXCLUSIVE-LINE  REFAB/Side Brightening Metal Dark/MC(RX)

VMF装着車
低く構えた姿勢にVMFがマッチします。

レクサス、ベンツ、BMWをメインターゲットに、デザインと操縦安定性を提案できるホイールとしてまったく新しいコンセプトで誕生した鍛造ホイール。アルファード・ヴェルファイアといった、ハイクラスミニバンがさらりと履きこなす姿も似合いそう。

刻印
折鶴の刻印が施されています。
メイドインジャパン
MADE IN JAPANの刻印が誇らしげ。
VERSUS刻印
VERSUSの刻印も入ります。

メイドインジャパンやベルサスブランドの刻印だけでなく、折り鶴の刻印もリム内側に刻まれています。繊細かつ美しいデザイン、そして信頼性は折り紙つきです。

【SPEC】
サイズ:20×8.5~11.0
価格:9万4000円~13万4000円
H/P.C.D:5-114.3、5-112、5-120
※2019年10月末発売開始予定

クーペモデルに装着
セダンだけでなく、クーペスタイルにも似合いますね。

【その他の注目モデル】

■VOLK RACING GT090

GT3レース用に開発されたロードゴーイングモデルとして発売。スポークサイドに5軸加工機で横孔を開け、軽量化と視覚的な刺激を与える設計。高級スポーツカー、セダン、SUV をターゲットにした鍛造ホイール。21インチをラインアップ。

VOLK RACING GT090
VOLK RACING GT090
VOLK RACING GT090
VOLK RACING GT090を装着するR35GT-R。

■gram LIGTHS 57FXZ

2020年に参戦予定のTCRレース向けに展開するホイールの市販バージョン。 レーシングホイール由来のスポークシルエットを表現した、57FXXのアイデンティティを継承。インナーリムの強化など、剛性面も大きく向上されています。またスポーツホイールでありながら、表面をスパッタリング処理で艶感のある仕上がりに。

gram LIGTHS 57FXZ
gram LIGTHS 57FXZ
57FXZ
gram LIGTHS 57FXZを履くトラスト最新カラーリングが施さたR35GT-R。

(クリッカー編集部)

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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