そんなスポーツカーを意識させるデザインからも、基本的にはEペイスは“2人のためのクルマ”だと思う。だけど、後席が“飾り”かといえば、決してそうではない。
後席に座ってみると、足元スペースの広さこそ「小さな車体なり」で大型SUVのようにゆったりとはいかないけれど、大人が座るのに窮屈かといえばそんなことはない。着座姿勢の良さも手伝って、居心地がいいのだ。長距離移動だって問題ない。
そのうえラゲッジスペースも後席使用時の容量が最大577Lあって中型スーツケースなら2個、機内持ち込みサイズのキャスター付きケースなら3個まで積める。さらに後席を倒せば、最大奥行き1568mmで空間容量1234Lの、床に段差のない荷室を作ることができる(倒した後席部分は水平ではなく傾斜が残るけど)。
見た目はスポーツカーだけど、意外に実用的。Eペイスはそんなキャラクターを持ったコンパクトSUVだ。
「なんか理想的な彼氏みたいだね。結婚したくなるタイプかも。」と彼女。
ちょっと不思議そうな顔をしたボクを見て、彼女はつづけた。
「見た目がカッコよくて、中身は意外に実用的。そして、わたしでも気軽に運転できそうだし。」
わかるような、わからないような………。
(文:工藤貴宏/モデル:阿久津真央/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)