三菱アウトランダーが4WD車にも車両運動統合制御システム「S-AWC」を標準装備【新車】

●人気の特別仕様車「BLACK Edition」もリニューアル設定

三菱自動車のミッドサイズSUVであるアウトランダーが一部改良を受け、9月12日から発売されました。

3列7人乗りのミッドサイズSUVのアウトランダーは、日本国内向けには、2.0Lエンジンを搭載する2WD車と2.4Lエンジンを搭載する4WD車をラインナップ。2012年10月に日本で発売し、これまでに約90か国で販売。グローバルでの累計販売台数は約108万台(2019年8月末時点)で、現在、同車で最も販売台数の多い世界戦略車。

三菱アウトランダー
三菱アウトランダーのフロントビュー。4WDに「S-AWC」を標準装備

今回の一部改良では、優れた操縦性と高い走破性を実現する車両運動統合制御システム「S-AWC」が4WD車に標準装備されました。

「S-AWC」は、電子制御4WD、AYC、ASC、ABSを統合制御して、駆動性能および車両の旋回性能、安定性能を広範囲な走行条件で向上させる車両運動統合制御システム。また、発進時において車輪の空転をブレーキで抑制することで、雪道などの滑りやすい路面でも力強い発進が可能としています。

さらに、従来の走行モードである「AWC ECO」「NORMAL」「SNOW」に加えて、新たにラフロード(未舗装路)での走行に適した「GRAVEL」を追加することで、高い走破性を発揮します。

機能面では、アウトランダー・シリーズのために専用設計された「ミツビシパワーサウンドシステム」を新設定。510Wのパワーアンプ、8個のスピーカーシステムにより、クリアかつ存在感のある音質を実現したそう。キャビンやスピーカー位置に合わせて専用の音響チューニングが施され、プレミアムツーリングにふさわしい、心地よい透明感のあるサウンドを奏でるオーディオシステムに仕立てられたそうです。

三菱アウトランダー
アウトランダー専用設計の「ミツビシパワーサウンドシステム」を新設定

また、新たに設定された「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった便利な機能に加えて、AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、「Android Auto」や「Apple CarPlay」の利用が可能で、お気に入りのアプリを満喫できます。また、ディスプレイ画面も8インチに拡大され、見やすさや操作性が向上。

さらにインテリアでは、運転席に腰部を適度に支持して運転姿勢を適正化させるパワーランバーサポート機能が採用されています。また、セカンドシートの形状とクッションが見直され、サポート性を向上させたとしています。

三菱アウトランダー
三菱アウトランダー「BLACK Edition」の外観

人気モデルの特別仕様車「BLACK Edition」では、撥水機能付きのシート生地が新たに採用され、天井に合わせすべてのピラーをブラックで統一。

ステアリングホイール、シフトノブ、シートなどにアクセントとしてレッドステッチが施されていて、ブラックカーボン調のオーナメントパネル(インストルメントパネル、ドアトリム)の採用により、上質なキャビンになっています。

また、ボディカラーに強い輝きと深みを併せ持つ上質な「レッドダイヤモンド」が新設定され、全7色展開になっています。

特別仕様車の「BLACK Edition」では、ダーククロムのフロントファンネルガーニッシュとリヤゲートガーニッシュ、ブラック塗装の18インチアルミホイールが採用され、ブラック系でコーディネイトされています。ボディカラーは、ルーフがブラックマイカで、「ブラックマイカ/レッドダイヤモンド」「ブラックマイカ/ホワイトパール」「ブラックマイカ/チタニウムグレーメタリック」の2トーンカラーが新設定され、モノトーンのブラックマイカと合わせて全4色を用意。

三菱アウトランダーの価格帯は、2,676,240~3,358,800円(消費税8%込)です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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