【週刊クルマのミライ】あの女性ラリーコンビが海外参戦の準備? WRCドライバーから大いに学ぶ

■板倉麻美選手&梅本まどか選手が海外ラリー挑戦への第一歩、ドイツでWRCを見学

2019年、全日本ラリーJN-6クラスにデビューした注目の女性コンビ、板倉麻美選手&梅本まどか選手(ウェルパインモータースポーツ)。デビューイヤーとは思えないほど高いパフォーマンスを見せている二人だが、かねてより海外ラリーへの参戦を口にしているように、その目は世界を見据えている。夢への第一歩としてWRC第10戦「ラリー・ドイチェランド」の最前線に足を運んだ。

左から梅本まどか選手、勝田貴元選手、板倉麻美選手

といっても、今回はラリーに出場するわけではなく、海外ラリーの雰囲気を学ぶことが目的。目標に向かって着実に階段を登っていこうという堅実なスタンスだ。しかし、単に観戦に行ったわけではない。全日本ラリーに「DL WPMS Vitz CVT」というトヨタのマシンで参戦している関係もあって、そのグローバルモデルである「ヤリス」のWRCマシンを間近に見る機会を得ることができたのだ。

そう、TOYOTA GAZOO Racing WRTのサービスブースにて、世界最速といえるワークスマシンを見学、さらに技術的なレクチャーを受けることもできたのだ。トップカテゴリーのワークスマシンのクルマづくりは市販車にフィードバックされているという。つまり、市販車ベースの全日本ラリーマシンにもつながっている。ワークスマシンの技術を知ったことは、二人にとって間違いなくレベルアップにつながることだろう。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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