最大で1620Lもの大空間を生み出す荷室に夢が詰まっている!? 長距離ドライビングが楽しそうなゴルフ ヴァリアント

●熟成極まったゴルフシリーズのワゴンモデル・ヴァリアント TSI ハイライン マイスター

現行の第7世代ゴルフは、全く新しい考え方のプラットフォーム「MQB」を初めて採用したモデルです。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター_フロントビュー
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター_リアビュー

このMQBは、アクセルペダルの位置から前輪車軸までの位置は一定にするものの、ホイールベースやトレッド、前後オーバーハングについては自由に作り変えることが可能な車台です。パワートレイン系の幅広い流用のほか、ACCやレーンキープなどの先進安全運転支援システムの共通化を推し進める効果がありました。

質の高い走りと最先端の安全性を幅広い車が享受できる環境づくりを達成したという点で、MQBの効果は絶大でした。現行のゴルフはこの流れを切り拓いた大変意義のあるモデルだと言えます。

そんなゴルフ7ですが、2013年の日本導入から6年が経過したことでいよいよ完成の域に入りました。そして今回、主に安全装備を充実した特別仕様車「マイスター」というシリーズが追加されています。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
マイスターはハッチバック、ヴァリアント、オールトラックに設定

このモデルは標準のゴルフ(セダン)とヴァリアント、オールトラックの3モデルに適用されます。

たとえば今回取材したゴルフヴァリアントのマイスターにおいては、TSIハイライン テックエディションをベースに以下のような装備を標準設定しました。

駐車時の障害物などを検知するパークディスタンスコントロール(フロント/リヤ、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)、パーキング支援をするパークアシストなどが安全装備で目立つところ。

内外装では電動調整式のレザーシート、前席左右のシートヒーターや、225/45R17サイズのタイヤ&専用デザインアルミホイールなどが主な部分です。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター_フロントシート
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター_リアシート

このマイスターシリーズは2019年6月から販売が開始されていましたが、今回、後方の死角検知機能「ブラインドスポットディテクション」と「リヤトラフィックアラート」を追加装備することにしています。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター_インパネ

今回、このゴルフ ヴァリアント TSI ハイライン マイスターに試乗もできました。搭載されている1.4Lの通称「TSI」エンジンは140ps/4500~6000rpm、25.5kgm/1500~3500rpmというスペックを持っています。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスター_TSIエンジン

組み合わされるトランスミッションは7速のDSG(2ペダルのツインクラッチ式マニュアルトランスミッション)。特に低回転に厚めのトルクを持ってくれるエンジン特性と、非常に効率良く変速してくれるトランスミッションのおかげで常にきびきびと走ってくれることが特徴です。

この際、「ルルルー」とリズミカルにエンジン音が変化していきます。DSGがTSIの「おいしい部分を、いいタイミングで」引き出していることの現れでしょう。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスターの走行シーン

フロント・ストラット/リヤ・マルチリンクのサスペンションは適度に硬めの設定で、コーナーでもスポーティな動きを見せてくれます。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
ヴァリアント TSI ハイライン マイスターのラゲッジルーム

ちなみにこのヴァリアント、あらためて見ても荷室の大きさには驚きます。通常時でも605L。60対40分割のリヤシートを倒せば最大で1620Lもの大空間を生み出すことができます。

その大きさはかなり広大でどうやって使い切ればいいんだろうと悩むほど。

ヴァリアント TSI ハイライン マイスター
最大で1620Lもの大空間を生み出す

家族と大量の荷物を満載しての長距離ドライビングが楽しそうなのが、ゴルフ ヴァリアント TSI ハイライン マイスターでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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