■スーパーフォーミュラ・ライツのマシンはダラーラF320を採用。1大会3レース制も導入
スーパーフォーミュラ第5戦が開催されているツインリンクもてぎで17日、スーパーフォーミュラを統括するJRPと、全日本F3選手権を統括する全日本F3協会が共同で記者会見を開きました。
会見の冒頭、F3協会の水野雅男会長から、近年のF1以下F2、F4そしてこのF3をFIAが統合してきている現状で、全日本F3選手権がこれまで40年間以上担ってきた「トップドライバーへの登竜門」という役割を今後も継承していくために、FIAの主導するF3リージョナルではなく、現行車両をアップデートした形で現在の選手権を継続させるべく、名称を「スーパーフォーミュラ・ライツ」に変更する事が発表されました。
JRPの倉下明社長は、これまでもF3選手権とは競技運営やプロモーションなど、多くの部分でジョイントしてきていますが、これを機会に今まで以上に力を携えてスーパーフォーミュラを盛り上げていきたいということでした。
この全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権では、今シーズンまで利用されるダラーラF312シリーズの後継機としてF320を採用。これはハロやサイドインパクト、大型リヤストラクチャーの採用により安全性を高めたもの。エンジンやギヤボックスをはじめサスペンションなどのメカニカルパーツや前後ウイング、電気系統などが現行車両から流用できるため、現在参戦しているエントラントにとっては車両導入時の費用負担が抑制されるという利点があります。
またF3協会として近年取り組んでいる参戦コストの抑制を図るため、レース数の削減と1大会3レース制を確保すること、そしてレースウィークの専有走行の拡充などにより、参戦若手選手の走行マイレージの確保にも務めることなどが合わせて発表されました。
(H@ty)