【新車】スマホで操作できる電動テールゲートなど最新装備を用意した三菱自動車の新型パジェロスポーツが世界初披露

●日本でも使い勝手が良さそうなミッドサイズSUV・パジェロスポーツがマイナーチェンジ

三菱自動車のミッドサイズSUV・パジェロスポーツがマイナーチェンジを受けました。2019年7月25日、タイで世界初披露され、同国で販売を開始しています。

新型パジェロスポーツ
新型パジェロスポーツの外観

新型パジェロスポーツ(一部地域ではモンテロスポーツとして販売されています)は、洗練された力強いエクステリアに、上質さと快適性を兼ね備えたインテリア、8インチカラー液晶メーターやスマホでも開閉できるエレクトリックテールゲートなど、先進性と高い利便性が特徴です。

新型パジェロスポーツ
新型パジェロスポーツのインパネ

昨年度はグローバルで約7.7万台を販売した同社の世界戦略車の1台であり、タイの生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランドであるラムチャバン工場で生産されています。今後は、フィリピン、オーストラリアなど約90か国に順次展開していく計画としています。

新型パジェロスポーツは、日本での生産が8月で終了するパジェロで培われたオフロード性能と信頼性、耐久性に、乗用車並みの快適性・機能性を融合させたミッドサイズSUV。今回のマイナーチェンジでは「Elevate your Journey」をキーワードとし、力強さを高めながら洗練させたエクステリア、先進的な機能装備と上質かつ快適なインテリアを実現したとしています。

新型パジェロスポーツ
新型パジェロスポーツのインパネ

外観は、「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを進化。フロントグリルから連続するヘッドライトと、バンパー左右コーナー部に配置されたコンビネーションランプによりワイド感が強調されています。

さらに、良好な視界を維持しつつ、従来よりもボンネットを高くした厚みのあるフロントフェイス、立体的で力強さを増したメッキパーツなどにより、さらに洗練されたフロントマスクに。

内装では、視認性に優れる8インチカラー液晶メーターや、8インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)が採用されています。

新型パジェロスポーツ
新型パジェロスポーツのキャビン

機能面では、新たにハンズフリー機能付エレクトリックテールゲート(セーフティ機構付)を採用。こちらは、スマホでの電動テールゲート開閉機能や、ドアロック忘れなどを通知してスマホから施錠できる降車リマインダーなど、多彩な便利機能を提供する三菱リモートコントロールを採用。Bluetoothにより車両とスマートフォンの連携が可能になっています。

キャビンの快適性も向上されています。フロアコンソールとドアグリップの形状が変更され、ステッチ付ソフトパッドを追加。より快適な居住空間とするとともに質感が引き上げられています。

使い勝手では、コンソール下部にキーなどの小物類を収納でき、左右どちらからでも出し入れできるアンダートレーが新たに採用されています。フロアコンソール後端には、AC電源(150W)を新たに配置、従来のUSB端子とあわせて後席での使い勝手を向上。

新型パジェロスポーツ
新型パジェロスポーツのリヤビュー

搭載されるパワートレーンは、2.4L MIVECディーゼルターボエンジンと8速ATの組み合わせ。4WD車には、あらゆる路面状況で最適なトラクション性能と優れたハンドリング性能を両立するスーパーセレクト4WD-IIを搭載。また、オフロードモードにより、エンジン、オートマチックトランスミッション、ブレーキが統合制御され、悪路での走破性を最大限に高めたとしています。

ほかにも、従来の先進安全装備にレーンチェンジアシスト(LCA)と後退時車両検知警報システム (RCTA)を加え、安全性も強化されています。

SUVブームの中、パジェロの国内販売終了もあり、日本市場への導入も期待されますが、日本での発売などに関してはアナウンスされていません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる