【新車】メルセデス・ベンツからAクラス セダンが登場。4ドアクーペのような官能的なスタイリングで魅せる

●量産車の中でも世界トップクラスの空力性能を誇るスポーティなフォルム

メルセデス・ベンツは、ハッチバックのAクラスに続き、Aクラスセダンの予約注文を2019年7月22日に開始しました。納車は「A 250 4MATIC セダン」が今年9月頃、「A 180 セダン」「A 180 Style セダン」は年末頃の予定としています。

新型Aクラスセダン
新型Aクラスセダンの走り

Aクラスセダンのエクステリアは、まるで4ドアクーペのような流麗なフォルムが特徴で「Sensual Purity(官能的純粋)」という同ブランドの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭になっているのが特徴です。

新型Aクラスセダン
新型Aクラスセダンのフロントビュー
新型Aクラスセダン
新型Aクラスセダンのリヤビュー

また、上下方向に薄いヘッドライト、低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンに流れるようなつながりと、ボディのたくましいショルダーなどがスポーティムードを醸し出しています。リヤビューは、ワイドな印象を付加する2分割式リヤコンビネーションランプを採用。

このワイド&ローなフォルム、スポーティな外観は見た目だけでなく、空力性能の改善にも貢献していて、Cd値は0.22、前面投影面積2.19m²を達成し、量産車の中でも世界トップクラスの空力性能を誇っています。

内装は、新型Aクラス(ハッチバック)の基本的なデザインを踏襲。インパネ上方のカウルが廃止され、ワイドスクリーンディスプレイをダッシュボードの上部に配置することで、開放的で横方向のワイドさを強調するデザインになっています。

新型Aクラスセダン
新型Aクラスセダンのフロントシート

セダンで気になるのは後席の居住性でしょう。Cセグメントというコンパクトクラスでありながらも、前後オーバーハングを切り詰め、ホイールベースを 長く取ることで、室内長を確保し、大人4人が快適に過ごせるとしています。荷室容量は420Lを確保し、4:2:4分割可倒式により、乗員と荷物の量に応じてアレンジが可能になっています。

新型Aクラスセダン
新型Aクラスセダンのリヤシート

そのほか、対話型インフォテインメントシステムの「MBUX」、Sクラスと同等の先進安全装備をオプション設定するなど、最新技術による先進機能を用意。ステアリングアシストや30秒以内で自動発進するアダプティブクルーズコントロール、自動車線変更の「アクティブレーンチェンジングアシスト」などが設定されています。

「A 180 セダン」と「A 180 Style セダン」には、最高出力136PS(100kW)、最大トルク200Nmを発生する1.4Lガソリンの「M282」が搭載され、先代から14PS向上しています。

上位グレードの「A 250 4MATIC セダン」には、224PS(165kW)/350Nm の2.0L直列4気筒ターボエンジン「M260」が搭載されます。さらに可変トルク配分型の四輪駆動システム「4MATIC」が組み合わされ、路面状況を問わず、常に最適なトラクションを発揮し、高い操縦性と走行安定性を実現するとしています。通常は100%FFで走行し、状況に応じて効率的に後輪にトルクを配分。オフロードや雪道などの悪路でも瞬時に適切なトルク配分が行われ、高い操縦性と走行安定性を確保。

新型Aクラスセダン
新型Aクラスセダンのトランク

両エンジンに組み合わされるトランスミッションは、 定評ある7速デュアルクラッチトランスミッションの「7G-DCT」で、効率向上に効果的なダイレクトな変速を実現しながら、振動も抑えるセッティングが施されています。

価格は、A 180 セダンが3,440,000円、A 180 Style セダンが3,860,000円、A 250 4MATIC セダンが4,760,000円、A 250 4MATIC セダン Edition 1が5,820,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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