コミュニティバス用オールシーズンタイヤ・横浜ゴム「LT751R」は耐摩耗・耐偏摩耗性能を向上

●独自コンパウンドや専用の新トレッドパターンの採用でコミュニティバスに特化した「LT751R」

2019年7月16日、低床バス専用リブラグタイヤの「507U」を発売した横浜ゴムは、同日、コミュニティバス用のオールシーズンタイヤ「LT751R」も発売しました。

発売サイズは205/80R17.5 120/118Lの1サイズで、価格はオープン。

コミュニティバスは、交通空白地域・不便地域の解消などを目的として、市町村などが主体的に計画、運用しているバスで、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)でもさらなる活用が期待されるバス。

横浜ゴムが発売した耐摩耗・耐偏摩耗性能に優れた「LT751R」は、そのコミュニティバス用に特化したタイヤ。都心部におけるバス停や信号でのストップ&ゴーや山間部におけるカーブなどコミュニティバス特有の使用環境に対応するため、専用開発の新トレッドパターンや独自技術を使用したコンパウンドが採用されています。

耐摩耗・耐偏摩耗性能を向上させながらも低燃費性能については、従来品同等レベルを維持したという高いコストパフォーマンスが特徴です。

新たに採用されたトレッドパターンは、センター領域に2列の高剛性ブロックを「2in1」で配置し、ブロックの剛性を維持しながらウェットトラクションを確保するためクローズドサイプを採用。

ショルダー部には、旋回時の偏摩耗を抑制する高剛性ショルダーブロック形状とした上で、浅溝と深溝を交互に配置。さらに、トラック・バス用オールシーズンタイヤ「710R」で好評だという耐摩耗性能に寄与するポリマーとウェット性能に寄与するシリカを組み合わせたコンパウンドを使用。

これにより、「LT751R」は従来品の「TY285」と比べて、耐摩耗・耐偏摩耗性能を向上させた上で、ウェット性能、低燃費性能、静粛性能、操縦安定性能などは同等レベルを維持したとしています。

コミュニティバスの維持では、厳しいコスト管理が求められていますから、耐摩耗・耐偏摩耗性能が向上した横浜ゴムの「LT751R」は、タイヤ交換時の選択肢になりそうです。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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