【新型日産スカイライン登場】メルセデス製ターボに代わって新開発の3.0L V6ターボを新搭載

●ターボモデルには400ps超の「400R」も追加設定

新型日産スカイラインの見どころは、「プロパイロット2.0」だけではありません。すでに北米市場に投入されている新型3.0L V6ツインターボが、メルセデス・ベンツ製ターボエンジンに代わって搭載されます。

小径タービンとコンプレッサによる高レスポンスが特徴の新ターボは、ターボ回転センサーの搭載、レスポンス向上と安定した冷却性能を発揮する水冷式インタークーラーといった国内向け初採用技術を用意。

さらに、レスポンス向上、低燃費と低排出ガスを両立にする電動VVTシステム(可変動弁システム)も採用。ミラーボアコーティングシリンダーブロックにより、低フリクション化、そしてハイパワーと低燃費の両立に寄与するとしています。ほかにも、低排出ガス、軽量化と静粛性達成に寄与するエキゾーストマニホールド一体シリンダーヘッドも採用されています。

組み合わされるトランスミッションは、ハイブリッドは7速ハイブリッドトランスミッションで、ターボは7速AT。ターボ仕様のアウトプットは、最高出力304ps/6400rpm・最大トルク400Nm/1600-5200rpmで、ハイブリッド、ターボともにプレミアムガソリンを指定。タンク容量はハイブリッドが70L、ターボが80Lになっています。

足まわりにも手が入れられていて、世界初のDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)の専用チューニングに加え、IDS(インテリジェント・ダイナミック・サスペンション)との相互制御効果により、ハンドリング、乗り心地ともに改善され、応答性、制御性が進化したとしています。

さらに、ターボモデルにはスカイライン初の400ps超となる「400R」と呼ぶトップグレードも用意。こちらも同じ3.0L V6の「VR30DDTT」型エンジンながら、最高出力405ps/6400rpm・最大トルク475Nm/1600-5200rpmまで大きくパワー、トルクアップが果たされています。専用装備として400グレードバッジや245/40RF19タイヤが装着されます。

ターボモデルには「プロパイロット2.0」は積まれていません。対車両の衝突被害軽減ブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱防止支援システム、車線逸脱警報、後側方衝突防止支援システム、後側方車両検知警報、後退時衝突防止支援システム、前方衝突予測警報などが標準装備されます。

ターボモデルの価格は「GT」が427万4640円、「GT Type P」が455万4360円、「GT Type SP」が481万8960円、「400R」が552万3120円です。

(文/塚田勝弘 写真/平野 学、日産自動車)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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