TCSナカジマレーシングが9年ぶりとなる国内トップフォーミュラ優勝!【スーパーフォーミュラ第4戦富士】

●パロウ選手が1度も首位を譲ることなくスーパーフォーミュラ初優勝

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦決勝が14日、レインコンディションの中、富士スピードウェイで行われました。

悪天候にもかかわらず、15,300人ものモータースポーツファンが国内トップフォーミュラを観戦に訪れ、ピットウォークも多くのファンで賑わいました。

グリッドウォークの行われた午後1時半頃には、それまで断続的に降っていた雨が強まり、決勝はセーフティカー(SC)先導でのスタートとなります。

3周終了時にSCが解除されると、各車の巻き上げるウォータースクリーンで視界が遮られます。そこを逆手に取った5番手スタートの#37 VANTELIN TEAM TOM’S ニック・キャシディ選手が、1コーナーで前を走る#16 TEAM MUGEN 野尻 智紀選手のインを刺し、ポジションを1つ上げます。

後方では19番手からスタートした#18 carrozzeria Team KCMG 小林 可夢偉選手が12周目までに7台をごぼう抜き。その後も着実に順位を上げていき、最後は6位でチェッカーを受け入賞を果たします。

ポールポジションからスタートした#64 TCS NAKAJIMA RACING アレックス・パロウ選手は、2番手スタートの#38 JMS P.MU/CERUMO・INGING 坪井 翔選手との間に7〜11秒のギャップを築き、盤石の体制で55周先のチェッカーを目指します。

すると43周目、単独3位を走行していた#19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 関口 雄飛選手がピットイン。給油を行います。このピットインで関口選手は一気に8番手まで順位を落としてしまいます。

250kmもしくは95分という規定によって53周目がファイナルラップとなり、パロウ選手が1度も首位を譲ることなくスーパーフォーミュラ初優勝。ナカジマレーシングとしては2010年の開幕戦以来となる、9年ぶりの国内トップフォーミュラ優勝という結果になりました。

このポール・トゥ・ウィンでパロウ選手は選手権単独3位に浮上、3位に入ったキャシディ選手は6ポイントを獲得し、選手権トップの#1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本 尚貴選手に5ポイント差のビハインドとしてシーズンを折り返すことになりました。

シーズン後半戦の初戦は1ヶ月後、8月17〜18日に栃木県はツインリンクもてぎにて開催されます。

(H@ty)

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