■スーパー耐久にも参戦できるGT4仕様。開発担当はドイツのトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)
2020年にはスーパーGT500マシンとなることが発表済み、ニュルブルクリンクの24時間耐久レースに参戦するなどモータースポーツにも積極的なGRスープラに、また新たなモータースポーツ用マシンが登場します。
それが「GR Supra GT4」。名前の通り低コストで楽しめるカスタマーモータースポーツとして生まれたGT4カテゴリーに合致した市販レーシングマシンです。
開発を担うのはWECマシンの開発やWRC用エンジンなど世界選手権にもかかわるTMG。発売は2019年内ということで詳細なスペックは未公表ですが、avenol(油脂類)、Pirelli(タイヤ)とAkrapovič(排気系)といった名門ブランドとテクニカルパートナーシップを組んだことが発表され、内外装の画像も公開されています。
印象的なのはコクピットです。ジュネーブモーターショーで公開されたGT4コンセプトではオーソドックスな円形ステアリングホイールを装着していましたが、カーボンで作り込まれたインパネから生えているのは、いまどきのレーシングマシンらしい多機能ステアリングとなっています。トランスミッションはスポーツオートマチックのため足元は2ペダル仕様となっていることも確認できます。なお、エンジンは総排気量2997ccの6気筒ツインスクロールターボを搭載予定となっています。
ボディサイズは全長4460mm、全幅1855mm、全高1250mmと市販車の面影を十分以上に残しているGT4仕様。日本ではスーパー耐久シリーズのST-Zクラスに参戦できるであろうGRスープラGT4は、2020年に日本でその雄姿を見せることができるのでしょうか。
(山本晋也)