日産のミニバンが3車種続きましたが、そのほかのメーカーも見てみましょう。トヨタでは、1996年に登場したミドルアイズセダン&ステーションワゴンのカムリ・グラシアが1999年のマイナーチェンジ後、ステーションワゴンはカムリ・グラシアのネーミングのままですが、セダンはカムリへと変更されました。
スバルでは現在、アウトバックとなっているクロスオーバーSUVでマイナーチェンジ時に車名変更がありました。1995年8月にレガシィの派生モデルとして、ロードクリアランスを200mmに高めて悪路走破性を高めたグランドワゴンが追加されました。しかし、1997年のマイナーチェンジでランカスターと名称を変更しています。
最後はスズキです。現在、コンパクトハイトワゴンでスマッシュヒットを飛ばしているソリオ。そのルーツとなるモデルもマイナーチェンジや一部改良で車名変更していました。1999年5月に登場したワゴンR+(プラス)は2000年の12月の一部改良でワゴンRソリオに変更されました。さらに2005年の一部改良ではワゴンRが外れてソリオへと変更されています。
そして現行モデルが大ヒットしているジムニーシエラは、1998年1月に発売された先代モデルはジムニーワイドとして登場しましたが、2000年4月に以前採用されていたジムニーシエラに戻しています。こうして見ると、1990年代後半から2000年代初頭にかけてはマイナーチェンジや一部改良でシレッと車名変更は行われていたようですね。
(萩原文博)
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