こだわりはやっぱり「音」! カワサキ新型「W800」の開発責任者に聞いた注目ポイント

■入念にチューニングした排気音は聞かなきゃ損!

カワサキ「W800ストリート」と「W800カフェ」のプロジェクトリーダー(開発責任者)である川崎重工業株式会社モーターサイクル&エンジンカンパニーの菊地秀典さんに、新型W800開発にあたってのポイントを聞かせていただきました。

大きく変わったのは、まずエキゾーストサウンドとのこと。滑らかな曲線と長く伸びる直線で構成された美しい形状を受け継ぎながらも、マフラーは新設計しているそうです。W伝統である360度クランクのバーチカルツイン(直列2気筒)エンジンならではのサウンドを引き出すために、入念なチューニングを施したんだとか。開発陣たちのこだわりのポイントだったんですねっ!!

筆者もじっくり「W800ストリート」と「W800カフェ」に乗ってみましたが、スロットルをひねるたびに力強いサウンドが耳に、いや全身に伝わってきて、それを味わっていると、もうこのままいつまでも走り続けたいっ!! そう思うのでした。パワーや絶対性能だけでなく、こうして五感に訴えかけてくる感性性能。それが、Wらしさなんだと思います。

●ハンドリングはよりスポーティに。外観の質感も向上

操安性も改良されました。まず、屈強な50mm角断面バックボーンを用いダブルクレードルフレームは、従来型から変更がないようにも見えますが、実際には完全な新作です。

各部の必要剛性が改めて解析され、パイプ外径はそのままに必要に応じて厚さを調整しているとのこと。溶接とガセットが最小限に抑えられ、なめらかな仕上がりとなっているのも見事としか言いようがありません。

こうしてフレーム剛性を最適化するとともに、スイングアームも高剛性かつ軽量化。2mm太くなって41mm径としたフロントフォークや、プリロード調整機構付きのリアショックもセッティングを変更しています。19インチだったフロントホイールは1インチダウンして、前後18インチとなりました。試乗してみると、従来型ではもっとゆったりとしたステアリングフィールだったのが、新型はよりシャープでスポーティなハンドリングを実現しているのがよくわかりました。

スタイルもクロームパーツを要所に使っていた従来型と印象が大きく異なります。ライディングに鋭さが増したことに合わせ、ヴィンテージルックを損なうことなくシックなブラックパーツを多用し、レトロでモダンな引き締まった印象になっています。

「W800ストリート」と「W800カフェ」、みなさんも機会があれば、ぜひご自身の目で確かめて、実際にし乗じてみてください。もちろん、開発陣がこだわった音もお聞き逃しなく!!

【主要諸元】
W800 STREET

全長×全幅×全高(mm):2,135×825〈925〉×1,135〈1,120〉
ホイールベース(mm):1,465
シート高(mm):770〈790〉
車両重量(kg):221〈223〉
エンジン種類:空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
総排気量(cc):773
ボア×ストローク(mm):77.0×83.0
最高出力:38kW(52PS)/6,500rpm
最大トルク:62N・m(6.3kgf-m)/4,800rpm
燃料供給装置:電子制御燃料噴射
燃料タンク容量(L):14
トランスミッション:常時噛合式5速リターン
ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク
タイヤ(前・後):100/90-18・130/80-18
車両価格::993,600円〈1,112,400円〉
※〈 〉はCAFE

(文:青木タカオ/写真・動画:カワサキモータースジャパン、川崎重工業)

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