ハコスカ、S30Z、ダットサン240RS! 奥多摩に名車たちが大集合【東京旧車会レポート・日産編】

●インジェクションやRB換装などS30Zのエンジンチューンは多彩!


オレンジのボディと黒いボンネットがスポーティなS30フェアレディZ。ワーク製アルミホイールを装着していますが、何度も塗り直して今のカラーリングになった苦労作だそうです。


エンジンはオーナー自ら組んでL28を3.2リッターに拡大してます。シリンダーヘッドはレース界で有名なライジングによってチューニングされています。


こちらは3.2リッターにしたL28エンジンに吸気管長を長くしたインジェクションを組み合わせています。エキゾーストマニホールドがすぐ下にあるため、アルミボックスを自作して熱対策したというこだわりの1台です。


ボディを長くしてリヤシートを追加したS30フェアレディZの2by2モデルです。細いスチールホイールにホイールキャップまで純正の姿。今どき非常に珍しい姿です。


ルックスはオリジナルのままな2by2ですが、エンジンを見てビックリしました。なんと、スカイラインでいえばR33時代になるRB25DET型エンジンに載せ換えられていました!


初夏の陽気となったこの日はオープンカー日和でした。助手席に彼女や奥さんを乗せて走るのに最適なシーズンです。Zになる前のフェアレディ2000が快音とともに走り抜けていきます。


2代目の410型ブルーバードがこの日は1台だけ参加していました。明るいベージュに塗装され直したようで50年以上前のクルマとは思えないほどキレイです。


シャープなスーパーソニックラインと呼ばれるスタイルで大ヒットした510型ブルーバードの、珍しい2ドアクーペモデルです。ツインキャブレター装備のSSSで走りもシャープです。


ボンネットを開けてあるので見学する人が絶えなかったB110サニーです。下げられた車高と8スポークのアルミホイールが走りにこだわった仕様だと想像できます。


サニーのエンジンを見れば、A型エンジンはフルチューンされ、吸気系を4連スロットルに、点火系をダイレクト点火に変更してありました。純正のキャブレター仕様とは別次元の走りだそうです。


長く作り続けられたサニートラックは、レースで強かったサニークーペ同様のチューニングが楽しめるので今も人気です。走りが楽しくて思わずピースしてくれました。


山梨55ナンバーが付く新車からの1オーナー車であるチェリークーペ1200で、旧車イベントでは有名なクルマです。奥多摩は山梨側からもアクセスしやすいので、参加車が増えるといいですね。


3代目シルビアをベースに世界ラリー参戦を目指して開発されたダットサン240RSです。国内販売されなかった競技ベース車ですが、数台が日本に逆輸入されています。


こちらもスーパーレアな2代目シルビアです。ツートンのボディカラーやメッキモールなどが新車のように輝いていて抜群のコンディションです。

(写真・文/増田 満)

この記事の著者

増田満 近影

増田満

複数の自動車雑誌編集部を転々とした末、ノスタルジックヒーロー編集部で落ち着き旧車の世界にどっぷり浸かる。青春時代を過ごした1980年代への郷愁から80年代車専門誌も立ち上げ、ノスヒロは編集長まで務めたものの会社に馴染めず独立。
国産旧型車や古いバイクなどの情報を、雑誌やインターネットを通じて発信している。仕事だけでなく趣味でも古い車とバイクに触れる毎日で、車庫に籠り部品を磨いたり組み直していることに至福を感じている。
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