【新車】シトロエン「C5 AIRCROSS SUV」は、乗り心地やシートなど「快適性」に徹底的にこだわった新作SUV

「Citroën Advanced Comfortプログラム」によるシートもトピックス。身体をソフトに優しく包み込みつつ、確実にサポートするシートを実現するために、シートクッション素材のポリウレタンフォームを徹底的に研究し、非常に密度の高い独自の高密度フォームが採用されています。また、シート表皮中央部には、さらに15mm分のレイヤーを重ねることで、座った瞬間の当たりの柔らかさとなじみの良さを向上。

運転席にはマルチポイントランバーサポートも搭載されています。ドライバーの体形に合わせたシートの微調整ができるだけでなく、5パターンのマッサージが用意されます。

プジョー5008などと同じように、後席を3座独立式にしている点も「C5 AIRCROSS SUV」の特徴。プジョー5008やシトロエン・グランドC4スペースツアラーなどのMPVのモジュラーシートのノウハウを応用。5008と同様、各シートが前後に150mmのスライド幅を持ち、バックレストは19°から26.5°までの5段階に調整が可能になっています。

荷室容量は通常時580L(トノカバー下)で、後席を前にスライドさせると670Lになり、後席背もたれ3座すべて折りたためば最大時で1630Lになります。

また、新たに「AQC(エアクオリティシステム)」が採用されています。これはダイナミックエアフィルターシステムで、車内の空気を安全、かつ清浄ににおいのない状態に自動的に保つシステム。COやNOxなども含め、外気の汚れ一定レベルを超えたとセンサーが検知すると自動的に内規循環に切り替え。また、アクティブカーボンフィルターによって、花粉や埃、PM2.5などの微細な粒子を取り除き、室内を清浄な空気で満たします。

ドライバー支援システムは、渋滞での完全停止と3秒以内の再発進が可能な「トラフィックジャムアシスト」、前走車との車間距離を保つアクティブクルーズコントロール、さらに車線内の左右任意の位置を保持しながら走行する「レーンポジショニングアシスト」を統合したシステムを搭載。

この「レーンポジショニングアシスト」は、車線の左右の白線内の任意の位置を指定して走行が可能。これはシトロエンが属するグループPSAだけのシステムで、ドライバーの好みに応じて車線のやや左側をキープしたり、高速道路の流れが遅い状態で車線左側をオートバイが通り抜けする際に、やや右側にC5 AIRCROSS SUVを寄せて走行させたりということが可能です。

パワートレーンは、クリーンターボディーゼルの直列4気筒の2.0L「BlueHDi」と電子制御8速ATの「EAT8」の組み合わせ。同エンジンは、2,000バールの高圧燃料噴射と可変ジオメトリーターボチャージャーの組み合わせにより、最高出力130kw(177ps)、最大トルク400Nmというハイパフォーマンスを実現しています。

CO2排出量は、クラス最小レベルとなる燃料消費率16.3km/L(WLTCモード)。最先端のクリーンテクノロジーを採用し、酸化触媒、SCR(選択還元触媒)、DPF(微粒子フィルター)の3ステップで排出ガスに含まれる有害物質を除去。AdBlue(アドブルー:尿素水溶液)を使用することで、NOxを最大90%除去します。アイシン・エィ・ダブリュと共同開発された電子制御8速ATのEAT8は、3つのドライブモードを選択可能。とくにエコモード時は新しく搭載されたフリーホイール機能で、走行条件が合えば、アクセルオフ時にクラッチを切り、燃費改善に寄与します。

ボディカラーは、「ブラン ナクレ」「ノアール ペルラネラ」「グリ プラチナム」「ブルー チジュカ」「ルージュ ボルカーノ」「ブラン バンキーズ」の全6色。「C5 AIRCROSS SUV」の価格は、4,240,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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