新型スープラのグレードごとの違いをチェック。ホイールも違えばキャリパーも違う【新型トヨタ・スープラ】

●「上のグレードになればなるほどお得やないかーい!」な価格と装備!?

新型スープラは3L直列6気筒もしくは2Lの直列4気筒エンジンをフロントに縦置きし、後輪を駆動するFRスポーツクーペです。

トランスミッションは8ATのみ。シートは2シーターだけで、キャビンの後半はラゲッジスペースとなっています。全長は4380mm、全幅は1865mm。全高は1290mmで車重は1520kg(RZ)。

さてこのスープラには3つのグレードがあります。

まずは2L直4エンジン標準スペック(197ps&32.6Kg・m)搭載の「SZ」。同エンジンのハイパワーバージョン(258ps&40.8Kg・m)を搭載した「SZ-R」。そして3Lエンジン(340ps&51Kg・m)を搭載した「RZ」。

これら3グレードには、エンジン以外にも様々な違いがあるあるんですよ。今回、そこから選り抜きして報告しますね。

外観では、タイヤ&ホイールがSZでは17インチ。

SZ-Rでは18インチサイズです。

RZは19インチとなるのが特徴です。

SZとSZ-Rのブレーキシステムは、前後ともシルバーのキャリパーになります。またブレーキローター径は330mmΦ。

RZではブレンボ製のモノブロック4ポット対向タイプの赤塗装ものをフロントに採用。リヤはフローティングタイプの、同じく赤いキャリパーが採用されます。ブレーキローターはフロントが348mmmmΦ、リヤが345mmになります。

ホイールサイズそのものよりも、ホイールの隙間から見える「具」の大きさと色で、かなり見た目の印象が変わってきますよね。

ドアミラーを見てみましょう。SZとSZ-Rではピアノブラック塗装になりますが、RZではマットブラック塗装になります。

リヤに回ってみると、一見同じに見えるんですが違いがあります。

2Lエンジンのモデルでは90mmΦのクロームタイプ・テールパイプを採用していますが、RZでは100mmΦヘアライン仕上げになります。形は同じ円形なのに、よく見てみると違いがくっきりわかる方式。

インテリアではシートに違いがあります。SZがファブリックのブラック。SZ-Rはアルカンターラと本革のコンビ。RZではアルカンターラ+赤色の本革のコンビが標準となります。

さらに、RZでは全体がブラックの本革だけというバージョンをオプションで指定することも可能です。

細部ではシフトレバー周辺周辺のパネルがSZではダークシルバー。それ以外の2つのグレードではカーボンのものになります。

さて、とはいえ、パッと見では詳しい人でないと大差ないと思えるかもしれません。プライスはSZが490万円、SZ-Rが590万円。RZが690万円となっていますから、かなりの価格差があるのですけれど。

……んが! 実際に購入しようと思って調べてる人にはこの差、大きいはずです。

SZとSZ-Rの間には160psの馬力差と明らかに違いがあるホイールのサイズ&デザインがあって、SZ-RとRZの間には気筒数のほかに、記号性が高いキャリパーがついてくるなどの大きな違いがあるからです。

結果、グレード差額100万円は一見高いようで、違いを考えると「上のグレードになればなるほどお得やないかーい!」と思えてくる、非常に悩ましい設定なのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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