新型の開発車輌だけがスクープではありません。今回は、フォルクスワーゲンがブレーキ塵の粒子フィルターをテストする様子を捉えました。
自動車の排気ガスに対する懸念がますます強まっており、内燃機関を動力とする自動車からゼロエミッションモデルへの移行が進んでいます。同時にブレーキを使用するたびに空気中に放出される微粒子「ブレーキダスト」の問題にも目が向けられています。
ドイツでは、毎年約10,000トンものブレーキダスト粒子が発生しているといいます。それは膨大な塵であり、これらの小さい粒子が人の肺胞に浸透して、呼吸疾患や心臓病を引き起こすと指摘されているのです。
ドイツのエアフィルター専門会社「MANN+FILTER」社では、ICE(内燃機関車)からの微細な粉塵汚染の低減に役立つよう設計された3つの新機構を開発したようです。
VWでは、早速最新システムの導入を目指して「ゴルフ」でのテストを開始しました。ブレーキキャリパーの下に配置された粒子フィルターにより、ブレーキダストが周囲に漏れるのを最大80%防ぐといいます。このフィルターは、電気自動車を始め、ハイブリッド車、ガソリン車、ディーゼル車などあらゆる種類のパワートレインに採用が可能とあり、将来の自動車業界において、大きな意味をなしているようです。
実験が順調に進めば、2021年以降発売されるモデルにも採用が予定されていると伝えられます。
(APOLLO)