1999年は新感覚のコンパクトカー、トヨタヴィッツをはじめ、エンジンをフロントに置いたミニバンの日産セレナ、コンパクトなボディで7人乗りを用意するマツダプレマシーが登場。一方、トヨタMR-Sや日産シルビアなどスポーツカーも再び活気を取り戻し、ホンダはFRスポーツカーのS2000を登場させます。
1999年4月に登場したS2000はホンダが29年振りに販売したFRスポーツカーです。「ハイXボーンフレーム構造」を採用し、オープンカーながらクローズドボディに匹敵するボディ剛性を実現しています。
搭載するエンジンは最高出力250psを発生する2L直列4気筒VTECエンジンで、9000回転という市販車では考えられない高回転まで廻るエンジンでした。後期型では2.2Lへ排気量がアップし、トルクバンドが拡大して扱いやすくなっています。トランスミッションは6速MTのみという硬派なクルマです。
S2000の中古車の現在の流通台数は約210台。3カ月前は約195台だったのでやや増加傾向と言えます。平均価格は3カ月前が約232万円で、上げ下げを繰り返しながら現在約232万円とほぼ横這いとなっています。平均走行距離は7万kmから7.3万kmへとわずかに増加しています。
S2000の中古車価格帯は約96万〜約720万円(応談を除く)で、新車価格を超える高額車も流通しています。グレードは圧倒的に前期型の2.0が多いですが、最近は後期型の2.2タイプSや2.2のスタンダードモデルも増えてきました。
(萩原文博)