1997年になると、バルブ景気の後遺症から立ち直り自動車業界に活気が戻って来ます。プレミアムSUVブームの火付け役となったトヨタハリアーが登場したのもこの年ですし、日産はLLサイズミニバンブームを築いたキャラバン/ホーミーエルグランドが登場。またスバルクロスオーバーSUVのフォレスターを発表します。
しかし、1997年の代表する1台は時代を変えたハイブリッド車のトヨタプリウスでしょう。
1997年12月に発表された初代プリウスは「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーのとおり、世界初の量産ハイブリッド車として登場しました。
搭載されている駆動ユニットのTHS(トヨタハイブリッドシステム)は1.5Lのガソリンエンジンとモーターを組み合わせたシステムで、10・15モード燃費で28.0km/Lという優れた燃費性能を実現しました。
初代プリウスの中古車の現在の流通台数は15台。3カ月前は16台だったのでほぼ横這いでといえる動きです。平均価格は3カ月前が約23万円で現在は約24万円とほぼ横這いとなっており、底値といえる状態です。平均走行距離も約8万km台で安定しています。
初代プリウスの中古車価格帯は約9万〜約53万円(応談を除く)で、バッテリーが変更された後期型が中心です。グレードは上級グレードの1.5G系が中心となっています。
(萩原文博)