1996年になるとミニバンやSUVといったモデルがさらに増え、トヨタイプサムをはじめ、日産ステージア、三菱ギャラン/レグナムなどが登場。また景気の先行き不透明感からコンパクトカーも注目が集まり、ホンダロゴやここで取り上げるマツダデミオが発売されました。
当時マツダはバブル景気の後遺症により、経営危機に瀕していました。そのような状況を立て直すために小さいボディながら、背を高くして広い室内空間を実現したハイトワゴンのデミオを発表しました。
デミオは全高1550mmに抑えることで、当時の主流だった立体駐車場に対応させたことが功を奏し、大ヒット。華美な装飾はなく、機能性に特化した「ツール感」が高く評価されました。
初代デミオの中古車の現在の流通台数は6台。3カ月前は6台だったので横這いで推移しています。平均価格は3カ月前が約21万円で、現在は約20万円とほぼ横這い。これは完全に底値となっていることを示しています。
初代デミオの中古車価格帯は約7万〜約38万円(応談を除く)で、走行距離337kmという奇跡的な物件が流通しています。グレードは1.3LX-Gが中心となっています。
(萩原文博)