【三菱eKクロス試乗】静かで速くなり、しっとりとした乗り味も好印象

シートに座ってまず分かるのが非常に前方視界がいいこと。

これはAピラー部分のサブピラーが圧倒的に細くなったことが好影響を与えました。従来モデルよりも4.7度、視界が広がったのです。

新設計となった3気筒ターボエンジンは、最高出力が64ps/5600rpmで最大トルクが10.2kgm/2400~4000rpm。

リチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステムが採用されていることもあり、920kgと軽いとは言えない車体を敏捷性高く加速させてくれます。

サスペンションはフロントがストラットでリヤが3リンクリジットのもの(FFはリヤがトーションビーム式になりました)。乗り心地は従来eKワゴン系に比べ、しっとりとしたハイクオリティーなものになっているのが特徴。

また今回、新規に採用された先進運転安全支援システムのマイパイロットも高速道路で試してみました。システムを起動して車速を設定すれば、アクセル・ブレーキ・ステアリングの全てにおいてeKクロスが運転支援してくれます。

前車との車間を一定に保ちながら一定速で走行してくれるアダプティブクルーズコントロールの機能は自然そのもの。車線中央を維持するようにステアリングを修正してくれるレーンキーピングアシストもその作動は違和感がありません。

ステアリングをジグザグに切るような感覚はなく、あくまでナチュラルに、ライク・ア・人間なドライビングでした。

これならば数百キロを超すような長距離ドライブにも出かけたくなる、そんな出来映え。ご機嫌なシステムの完成度に思わず心の中でサムズアップ。「いいね!」

(写真・動画・文/ウナ丼)

 

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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