■デミオセダンがベースの新型「マツダ教習車」は教習所向けに販売
●「G-ベクタリングコントロール(GVC)」も採用!
マツダは新型「マツダ教習車」を、全国のマツダ販売店を通じて4月24日より予約受注を開始し、5月27日に発売すると発表しました。
写真を見たとき、ついにデミオのセダンが日本に導入される!と浮き足立ったものの、その名のとおり、新型「マツダ教習車」は教習生向けの車両。マツダにも確認してみたのですが、一般ユーザーは購入することができないそうです。
現行型のデミオセダンは2014年11月にタイで発表されましたが、日本には導入されていません。確かに日本ではコンパクトセダンの需要が少なくなってきてはいますが、駐車場の関係などで5ナンバーサイズにこだわるユーザーさんは少なくないと思うのですが……。
それはさておき、マツダの教習車といえばアクセラセダンが思い浮かびます。間もなくフルモデルチェンジを迎えることが予想されていますが、デミオをベースとした新型「マツダ教習車」の登場は、そんなアクセラの世代交代と関係がありそうです。
では、ボディサイズをチェックしてみましょう。アクセラセダンは全長4580mm・全幅1795mm・全高1455〜1465mm、一方の新型「マツダ教習車」はボディサイズが未公表のため海外仕様のデミオセダン(マツダ2)のデータですが、全長4320mm・全幅1695mm・全高1470mmとなっています。また、最初回転半径はアクセラセダンが5.3m、新型「マツダ教習車」が4.7mです。
こうして比べてみると、アクセラセダンよりも新型「マツダ教習車」の方が格段に扱いやすそう。これから免許を取得しようと考えている教習生予備軍にとっては、新型「マツダ教習車」の登場はグッドニュースではないでしょうか。
さらに、この新型「マツダ教習車」には動き出しから高速走行まで、安定感のある走行性能を実現するという「G-ベクタリングコントロール(GVC)」も採用されています。「教習生ドライバーの運転技量によらず、意のままの運転をサポート」するとのこと。ひょっとすると、運転教習がもっと楽しくなるかもしれませんね。
■新型「マツダ教習車」の概要
1:運転のしやすい車両サイズ・視認性
・5ナンバー枠のコンパクトな車両サイズ(最小回転半径:4.7m)。
・車両感覚が掴みやすい視認性(低いボンネットと車両後方を覗きこみしやすい着座位置とベルトラインの高さなど)。
・左右アウターミラー間寸法からはみ出さない指導員用アウターミラーの設定。
2:最適な運転姿勢
・操作しやすく疲れにくいオルガン式アクセルペダルを採用。
・ステアリングの上下・前後調整機構を標準装備。
3:操作に忠実な走行性能
パワートレインは、以下を設定。
・1.5L直列4気筒直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」
・ 6速手動変速機「SKYACTIV-MT」、または、6速自動変速機「SKYACTIV-DRIVE」
「G-ベクタリングコントロール(GVC)」を標準装備。クルマの動きを滑らかにし、安定した車両挙動の実現をサポート。教習生が安心して運転でき、同乗する指導員の疲労軽減にも貢献。
4:充実した安全装備
・運転席&助手席に加え、側面からの衝突時に乗員を保護するSRSエアバッグシステムとして、カーテン&フロントサイドを標準装備。
・時速55km以上で急ブレーキをした際に、ハザードランプを高速点滅させることにより、後続のドライバーに注意喚起するエマージェンシー・シグナル・システム(ESS)を標準装備。
5:正しい指導が出来る教習装備
・指導員席のシートリフターを標準装備。
・指導員用サブブレーキ&フットレストの最適レイアウトによる操作性と快適性の両立表示、操作を集中レイアウトした指導員用モニターを実現。
・教習生用ミラーへの映り込みに配慮した指導員用防眩インナーミラー採用。
・振動吸収ウレタンを採用した乗り心地の良いシート。
6:優れた燃費性能と耐久性
・高効率ガソリンエンジンSKYACTIV-G 1.5や軽量ボディ等が貢献する低燃費性能。
・維持費を低減するタイヤ・ホイールサイズ(185/65R15)を採用。
・交換が容易なリアバンパープロテクターを採用。
・クラッチディスクの耐摩耗性を向上させた大径クラッチディスクを採用。
・ヘッドランプ、フットランプのLEDランプ化により耐久性を向上。
7:多彩なボディカラー
・下記の全7色をラインアップ。
「エターナルブルーマイカ」、「アークティックホワイト」、「ソニックシルバーメタリック」、「ジェットブラックマイカ」、「ソウルレッドクリスタルメタリック」、「マシーングレープレミアムメタリック」、「スノーフレイクホワイトパールマイカ」。
(クリッカー編集部)