2019年3月、トヨタが国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)とともに月面探査を目指すとして話題を集めました。その足元を支えるのがブリヂストン。JAXA、トヨタと共に国際宇宙探査ミッションに挑戦します。
同ミッションは、JAXAとトヨタが「人類の活動領域の拡大」と「知的財産の創出」を目的に3月に発表したもので、ブリヂストンは「有人与圧ローバ」(以下、ローバ)が月面を走破するためのタイヤ(接地体)の研究を推進していくとしています。
同社は、ローバに装着する接地体について、2000年代にJAXAと共同検討を実施し、トヨタとは技術パートナーとして連携してきたそう。今回、同ミッションの中で新たな技術課題として認識された「月面での接地」を解決するため、地球上のあらゆる路面に対する同社の知見と技術力が評価され、JAXA、トヨタとのチームの一員となったとのことです。
具体的には、月面で接地体が果たすべき4つの役割(重量を支える、駆動力・制動力を伝える、方向を転換・維持する、路面変化に追従する)を実現するべく、しなやかで強靭な接地体の開発に挑戦するとしています。
(塚田勝弘)