「グッドイヤー アシュアランス・ウェザーレディ」はサマータイヤに近いウェット性能を確認!【GOODYEAR Assurance WeatherReadyテストコース試乗】

●スタッドレスではないからこそのウェット性能

公道試乗でグッドフィーリングを示してくれた「アシュアランス・ウェザーレディ」。今回の試乗会では日本自動車研究所(JARI)のテストコース(低ミュー路)にてサマータイヤと比較試乗するプログラムが用意されていました。

コントロールタイヤとなるサマータイヤはグッドイヤーの「エフィシェントグリップ SUV HP01」です。「エフィシェントグリップ SUV HP01」もSUVをターゲットとしたM+Sタイヤです。

コース上には段差をつけた波状路やウエットでのダブルレーンチェンジ、フルブレーキングなどのほか、ドライ路面でのスラロームも用意されていました。結論から言うと「アシュアランス・ウェザーレディ」は「エフィシェントグリップ SUV HP01」の95%くらの性能は持っているという印象です。

雪や氷の上で使うスタッドレスタイヤは、ウエット性能も高いと思われがちですが、じつは違います。スタッドレスタイヤの排水性は氷上で氷が融けた薄い水膜に対して有効なのですが、雨のときのような深い水膜には比較的弱いのです。しかし「アシュアランス・ウェザーレディ」はスタッドレスではなく、オールシーズンタイヤであり、その性能の高さはしっかりと確認できました。60km/hからのドライ路面でのブレーキでは、50センチ程度の差、50km/hのウエット路面では1m程度の差しか発生しませんでた。

ウエットのダブルレーンチェンジ、同じくウエットのスラロームでも安定感は同レベルです。オールシーズンタイヤでここまでグリップが出るのだ……と感じさせてくれるレベルのグリップ感でした。絶対的なグリップの出方、つまりクルマがしっかりと動くのはもちろんなのですが、ステアリングインフォメーションがしっかりと伝わってくるところも乗りやすい部分でした。

(文・諸星陽一/写真・平野 学)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる