トヨタ自動車が年内にもハイブリッド車関連の特許を使用する権利を無償開放する方針を固めたそうです。
HV市場を更に拡大することで、関連部品のコストダウンが図れ、ひいては主要部品が共通するEVの価格引下げが可能となり、今後のEV商品化に際し、価格競争力向上に繋がるとみているようです。
日経新聞によると、同社のHV関連の特許数は約2万件存在するそうで、開放予定の特許はモーターや電力変換装置、バッテリー関連など、HVの基本性能を左右する最新技術の大半が対象になる模様。
EVの本格普及に向けてはバッテリーのコストや航続距離、充電インフラの整備など課題が多く、EVが世界の自動車販売台数に占める割合は2030年時点でも1割程度に留まるとの予測も有るようで、トヨタでは当面はハイブリッド路線が現実的と考えているようです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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