2019年3月28日に発売された三菱eKワゴン/eKクロスは、先代と同様に日産自動車とのコラボモデル(NMKVが企画・開発マネジメントを担当)ではあるものの、開発を主導したのは日産になっています。生産は三菱自動車の水島製作所で行われています。
eKワゴン/eKクロスが属する軽ハイトワゴンは、三菱自動車によると軽自動車のうち約30%を占める人気ジャンルです。軽ハイトワゴンのうち約25%がカスタム系を購入していて、標準モデルは約75%を占めています。
新型eKワゴン/eKクロスをひと言でいえば、三菱らしさをエクステリアデザインに明確に表現したモデル、といえます。三菱らしさといえば、パジェロやアウトランダー、エクリプス クロス、新型デリカD:5などによる高い悪路走破性、タフやラギッドといったイメージでしょう。
とくに顕著なのがeKカスタム改めeKクロスを名乗るカスタム(タフ)系モデル。フロントマスクに「ダイナミックシールド」と呼ばれるフロントデザインコンセプトが採用されています。見た目の迫力は満点。さらに、安心感、安定感を高めるプロテクティブフロントバンパーにより存在感を高めています。
ポジションランプはボンネット下に配することで、非視認性を向上させるだけでなく、インナーレンズの形状を工夫することで、美しいクリスタル感を演出したとしています。さらに、新型デリカD:5を彷彿とさせる縦型の3灯式LEDヘッドライトもアイキャッチになっています。
サイドビューは、専用ルーフレール、フローティングルーフ、ジェットフィンリヤピラーと呼ばれるユニークなリヤピラー形状により、変化を与えるとともに、専用アルミホイール、サイドデカールによりSUV感を強調。
リヤビューもSUVクロスオーバーモデルにふさわしい力強さで、張りのあるキャビンを厚みのあるバンパーで支え、Cピラーから連続する形状のリヤコンビランプもアクセントを与えています。
新型eKワゴンの価格帯は1,377,000円〜1,506,600円。eKクロスは1,414,800円〜1,765,800円です。
(文/写真 塚田勝弘)