昨年、メルセデスベンツの名車「SLR」の復活待望論が欧州で出ていることをお伝えしましたが、2019年3月1日にアメリカ特許庁「USPTO」に、「SLR」の車名が商標登録されていたことがわかりました。
単に商標が他の所有物にならないよう、再登録している可能性もあるため、これが即復活を意味するとは限りません。しかし、まったく可能性のない商標を再登録することもないと思われ、復活の可能性も残しているようです。
メルセデス・ベンツでは他に、「Oクラス」「GLS 600」「GLS 680」「S680」「S73」「G73」などの商標登録も完了していることもわかっています。特に「73」には、最高出力800ps以上を発揮する4.0リットルV型8気筒エンジン搭載モデルが噂されており、新型「SLR」との関係に興味を持たれます。
「SLR」の車名は、1955年に世界スポーツカー選手権で活躍した「300SLR」を由来としており、F1でジョイントしていたメルセデスベンツとマクラーレンがタッグを組み、2004年に作り上げたガルウィングのスーパーカーです。日本でも発売されており、当時の価格で5,775万円でした。
入手した予想CGでは、リアオーバーハングが切り詰められ、ファストバックのボディスタイルが顕著です。当時、印象的だったサイドのエキゾーストパイプは形状を変えて存在しており、懐かしい記憶が蘇ります。また、丸眼4灯だったヘッドライトは、鋭くシャープなデザインに変更、空力性能の高いフロントスプリッターなどエアロパーツを装備し、かなりアグレッシブなデザインが見てとれます。
ルセデスベンツは現在マクラーレンとパートナーシップを結んでいないため、単独での開発となる可能性もあります。それがクリアされれば、1〜2年以内に新型「SLR」のコンセプトモデルが見られるかも知れません。
(APOLLO)