【スズキ・スペーシアギア試乗】ターボをアシストするマイルドハイブリッドのスムーズな走り

●さまざまなユーザーが使い倒せる実用性と走行性能

スズキ・スペーシアに追加された「ギア」。試乗したのは「R06A」型の直列3気筒ターボエンジンを積む「HYBRID XZターボ」で、自主規制値いっぱいの64PSという最高出力、98Nmを発揮する仕様です。なお、トランスミッションはCVT、駆動方式は2WD。タイヤサイズは155/65R14です。

「HYBRID XZターボ」の車両価格は1,695,600円。試乗車は、全方位モニター用カメラパッケージ装着車で、ブラック2トーンルーフのメーカーオプション、フロアマットやETC、USB接続ケーブル、ドライブレコーダーなどの販売店オプションが加わり、総額は2,088,396円になります。

いわゆるマイルドハイブリッド仕様で、全車にモーターと発電機が加わるISGは発進時や加速時、通常走行時でもモーターがアシストすることで、燃費を抑制する機構になっています。モーター走行でEVのように走るわけではないものの、モーターのアシストで状況に応じてスムーズに走れるうえに、アイドリングストップからの再始動時には、ISGスターターにより静かに再発進できるのも魅力。

さらに、ステアリングスイッチ右側にパワーモードも用意されていて、高速道路の合流時や登り坂など力が必要な際にパンチ力のある加速フィールを引き出せます。ターボ車は7速マニュアルモードも用意され、手元のパドルシフトでの操作も可能です。

ホンダ・N-BOXのようにACC(アダプティブクルーズコントロール)は設定されないものの、ターボ車には速度固定式クルーズコントロールも用意されています。実際に高速道路も走行しましたが、1人乗車であれば流れをリードするのも容易(音や振動はそれなりに高まりますが)で、独身の方からDINKS、家族連れまで使い倒せる実用性と走りを備えています。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連記事】

【スズキ・スペーシアギア試乗】SUVテイストを加えた高いデザインとプランニング力が光る新型ハイトワゴン
https://clicccar.com/2019/03/06/713328/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる