滑りやすい路面でもモーターのトルクが素早く立ち上がり、アクセルワークに対してきめ細かいトルクデリバリーが可能なSUBARUの「e-BOXER」。旋回時のアンダーステアを抑制する前後の制動力配分により、旋回のしやすさも「e-BOXER」モデルの美点となっています。
SUBARU雪上試乗会では、「e-BOXER」搭載のフォレスター「Advance」試乗後、2.5L直噴ガソリン仕様のフォレスター「X-BREAK」に乗り換えて肘折温泉をスタート。除雪したそばから雪が降り積もるような状態でも220mmの余裕のロードクリアランス、前方視界の良さはもちろん、ハイブリッド仕様と同じ。
アクセル操作に対して電制スロットルが少し過敏に反応するのが気になっており、滑りやすい路面でこうした「飛び出し感」がどうでるか、ということが気になっていました。しかし、雪道ということもあり、X-MODEをSNOWモードに入れておけば、普通に走らせる分には、発進時にスリップを誘発するような状況にはなりませんでした。
山を下りていくと、除雪された幹線道路や高速道路では、184ps/5800rpm、239Nm/4400rpmの力強い加速感を再確認。また、今回の雪上試乗会では、シートヒーターや暖房のお世話になりました。フォレスターには、大型フットダクトによる適正配風や吹き出しモードの多段化を可能する空調ユニットが採用されていて、前席中心の試乗でしたが、寒い思いをした記憶はありません。ほかにも、拡散式ウォッシャー連動のフィン一体フロントワイパーによる降雪時の視界確保も確認できました。
とくにフォレスターは、ポップアップ式ヘッドランプウォッシャー、ステアリング連動ヘッドランプ、フロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラーなど、視界や視認性、非視認性に貢献する装備がフル装備といえるほど充実していますから、雪道デビューする方はもちろん、ベテランドライバーの方まで高い安心感が得られるのは間違いないでしょう。
(文/塚田勝弘 写真/SUBARU、塚田勝弘)
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