●人材不足対策としてワイドシングルタイヤ「X One」シリーズを提案するミシュラン
トラック・バス用のワイドシングルタイヤをリリースしているミシュラン。その狙いは、人材不足という課題を抱える輸送業界に、「MICHELIN X One」シリーズを提案することにより、車両の軽量化を実現し、積載量の最大化やドライバーの労働環境改善を図るというものです。
積載量を増やすことで輸送効率が高まり、生産性が向上します。そして、トレーラー部がシングルタイヤになることでハンドリング性能が向上し、運転が楽になります。タイヤ本数が減ることで、運行前点検の負担も軽減するとのこと。
「MICHELIN X One」(ミシュラン エックスワン)の新しいシリーズとして、「MICHELIN X One LINE GRIP D」(ミシュラン エックスワン ライングリップディー)を4月1日より新たに発売します。サイズは455/55R22.5で、価格はオープン。
「MICHELIN X One LINE GRIP D」は、1軸あたり約100kgの軽量化を実現することで、車両軽量化による積載量の最大化が図れるのが特徴です。さらに、全天候の路面でグリップを発揮し、転がり抵抗をさらに低減。雪上性能を高めながら、転がり抵抗を低減し、燃費改善にも貢献するとしています。
技術面では「ダブルウェーブサイプ」の採用が注目ポイントで、ジグザグのサイプが優れた排水性を発揮し、雪を排除します。これにより優れた雪上性能を発揮できるとしています。
さらに、ロングライフを実現すべく「インフィニコイル」を採用することで、偏摩耗を抑制し、ケーシングの耐久性を向上。ほかにも、2層のトレッドゴムにより路面と接地するゴムはライフ性能に特化したコンパウンド「デュアルコンパウンド」を採用。下層のゴムは走行時に発生する熱を抑制するコンパウンドを採用し、再生率を向上できるとしています。
(塚田勝弘)