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昭和後期、その頃のゼロヨンで主流だったのは、L型改にRE。メカVS.ターボチューンも見もの、そんな時代です。1985年末に谷田部(日本自動車研究所)をステージに繰り広げられたOPTIONゼロヨン計測会の模様をお伝えしているこのシリーズ、その4は前回のその3の続き、頑張ったけど上位届かず(悔)のマシンたちを紹介していきますよ!
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オリジナル・パイプフレームにオールFRPカウル、日本初の本格ファニーカーなのだ!
<V8カミナリZ> V8 5.7L/11秒71
●直進性は良好、ただシフトが…。
ドライバー:瀬法司 敏功
このマシンのポイントはシフトかな。クラッチのフィーリングがあまり良くないんで、2速に入れるときはゆっくり押し込んでやらなきゃいけないんだ。すると回転は落ちちゃうから苦しかった。マシン自体は安定してて、ステアリングを軽く持っているだけでまっすぐ走ります。スタートは6500rpm、シフトアップは8400rpm。
●メカニズムチェック
自作の本格的パイプフレームを使ったドラッグマシンとして注目を集めるカミナリZ。このマシンはかつてドラッグレースでその速さを見せつけたスーパーカマロでのノウハウを生かしたもの。
エンジンはこれまでのL型ツインターボからV8スモールブロック350CID(5.7L)に変更された。圧縮比は11。キャブはホーリー750cfmをツイン装着し、エーデルブロックのプロラムIIのインマニに付けられる。キャブセッティングは少しガスを濃いめにすることで、エンジンブローの危険を避けている。カムはクレーン製のマル秘対応を使用して、レブリミットは8200rpm。
ミッションはATを使用せずカマロの時と同様、4速MT。クラッチ系はクロワースのメタルを使いすべりなどの問題もない。ファイナルは4.625。
そしてシャシーにかぶせられるボディはオールFRPのカミナリZをモデルとしたもの。まさにファニーカーなのだ。