【おさらい試乗】スバル・レガシィB4は北米市場を重視した大らかな乗り味が魅力

レガシィB4のボディサイズは全長4800mm×全幅1840mm×全高1500mmとなっていますが、実際に乗り込むと数値ほど大きさを感じません。2017年に大幅改良された2.5L水平対向自然吸気エンジンは従来モデル以上にレスポンスが鋭くなり、CVT独特のフィーリングも消されています。

18インチという大径ホイールながら、熟成の進んだサスペンションも路面からの衝撃を見事にいなしていて、とてもフラットで大らかな乗り味に仕上がっています。さらに試乗していて驚いたのが、静粛性の高さです。助手席だけでなくリアシートに座った人との会話の明瞭度は、さすがフラッグシップモデルと思わず唸ってしまうほどでした。

利便性も向上しており、フロントだけでなく、リアシートに座った人もスマートフォンなどが充電できるコネクターを採用しています。現行型レガシィB4は欧州車と同様に改良を加えられた最終型の完成度は非常に高くなっています。

日本市場では注目度の低いレガシィB4ですが、世界で高い評価されている実力派のミドルサイズセダンです。新型は従来の2.5L自然吸気エンジンに加えて、2.4Lターボも追加されるようですが、電動化のニュースが届かなかったのは少々残念なところです。

1840mmという全幅はやや気を遣うシーンもありますが、スバルらしい4WDシステムによる安定感の高い走行性能を、降雪地に限らずどんな路面状況でも発揮してくれるがレガシィB4の魅力です。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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