ランチア・ストラトスの レプリカ「the STR」が日本に上陸!

●一度見たら忘れられないフォルムを再現しつつ「より走りが楽しめるモデル」に

特異なスタイリングと世界ラリー選手権での活躍で、「いつかは乗ってみたい」と思う方も多いランチア・ストラトス。1974〜1975年の2年間で498台しか生産されなかったことから、手に入れることはとても困難です。

そんな夢を叶えるのがレプリカ。ストラトスのレプリカは数多く存在しますが、今回、新たに英国Lister Bell Automobive社が製造するランチア・ストラトスのレプリカ「the STR」が我が国に上陸、受注を開始したので、ご紹介します。

Lister Bell Automobive社は、20年以上に渡り複数の会社でレプリカの製造に携わってきたMr.Craig Whiteが2010年に興した自動車メーカー。ストラトスのレプリカであるSTRと、その上位モデルでグループ4スタイルのSTR-Mの2種類をラインアップします。そのうちSTRは、2013年に発表、同年11月のAUTOCARで紹介されるや注目が集まり、現在2年分のバックオーダーを抱えているとのこと。キットカーでの供給が主ですが、生産台数は年間3〜5台と少量ながらも完成車も販売しています。

今回、このSTRを輸入するのは、墨田区のUK CLASSIC FACTORY。主にヴィンテージのランドローバーのレストア販売している会社です。マンションの地下一階に店舗を構えているため、場所がわかりづらいものの、店内はバーカウンターにガレージを組み合わせたかのような、男なら一度は憧れる落ち着いた空間となっています。

店内ではこの日、自動車ライターの武田公美さんが昨年Lister Bell Automobive社に行った工場視察の話をカーライフエッセイストの吉田由美さんとのトークライブで披露しました。

気になる英国製ランチア・ストラトスのレプリカであるSTR。外見はもちろんベルトーネがデザインした、一度見たら忘れられないフォルムをFRPで見事に再現しています。

中身は現代風にファインチューンし「より走りが楽しめるモデル」に仕上げられているところがポイント。シャシーはオリジナルがセンターモノコックとサブシャーシの組み合わせであるのに対して、このSTRは鋼管フレームを採用。

エンジンはアルファ166用の3.0リッターV6エンジンを搭載しており、出力は220BHPを発生。もちろん横置きのミッドシップマウント。ギアボックスもアルファロメオ166と同じとのこと。

車内はオリジナルを踏襲。内張りはスエード調で乗用車とは大きく異なるフォーミュラーカーのようなシートポジションに座ると、まさにコクピットという形容が相応しい雰囲気。タコメーターやスピードメーターがオフセットしているのもオリジナルと同様で、ドアの内貼りにはヘルメットを置くスペースが用意されています。後部にはかなり深いラゲッジスペースがあるので、日常使いも可能かもしれません。

気になるお値段は為替レートの兼ね合いもありますが、およそ1200万円とのこと。注文してから2年という時間がかかりますが、気になる方はぜひチェックされてはいかがでしょう。

(sin+ぼっちまろん)