●新たなリトラクタブル・ハード・トップ(RHT)を採用したマクラーレン720Sスパイダー
イギリスのスポーツカーメーカーであるマクラーレン・オートモーティブは2019年1月28日に、マクラーレン720Sスパイダーを日本に導入しました。720Sスパイダーは2018年12月8日にWEB上にて公開後、わずか1カ月半で日本に導入され、3月より納車が開始されます。
マクラーレンは「スポーツ」シリーズ、「スーパー」シリーズ、「アルティメット」シリーズの3タイプがラインナップされていて、今回登場した720Sスパイダーは公道からサーキットまで楽しめるスーパーシリーズ第2世代の2番目のモデルとして登場しました。
マクラーレン720Sスパイダーは、2017年に導入された720Sクーペで導入されたシームレスでオーガニックなデザインを受け継いでいます。エアロダイナミクス性能の最適化のために、全体的なエクステリアデザインは未来的な彫刻のようなデザインとなっており、電動式の新たなリトラクタブル・ハード・トップ(RHT)はシームレスでエクステリアデザインに一体化しているのが特徴です。
クーペモデルより車両重量増をわずか49kgに抑えられた720Sスパイダー。特許取得済の新たなカーボンファイバー・ルーフシステムは電動式で、開閉時間は11秒とスーパーカークラス最速です。また時速50kmまでであれば、走行時の開閉も可能。さらにリトラクタブルハードトップにはボタン操作で半透明から透明な状態へと素早く切り替えられるエレクトロクロミック・ガラスを装備可能となっています。
搭載されているエンジンは、最高出力720ps・最大トルク770Nmを発生する4L V8ツインターボで、パワーウエイトレシオは1.85kg/ps、最高速度はルーフを閉じた状態で時速341km/h。開けた状態でも時速325km/hというハイパフォーマンスを発揮します。
720Sスパイダーは軽量と高い強度を両立したカーボンファイバー製のボディに、万が一の時に乗員を保護するロールオーバー・プロテクション・システム(ROPS)を一体化。クーペボディに追加補強を行うことなく、高い俊敏性を実現しています。加えてリアのアクティブスポイラーはドライビング中のルーフの開閉状態によって自動的エアロダイナミクスを調整するという最新鋭のハイテク機能を備えています。
新しいRHTを採用した720Sの静粛性は第1世代のスーパーシリーズと比べても開閉中の静粛性が2倍まで向上。また、ルーフを上げた状態でのキャビン内のノイズレベルは650クーペを大幅に下回っています。
3つの世界特許を登録したルーフシステムを搭載し、圧倒的なパフォーマンスと静粛性を備えたマクラーレン720Sスパイダー。車両本体価格は3778万8000円からとなっています。
(萩原文博)